悪役令息の取り巻きに転生した俺乙

花村ネズリ

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第2章

ルー・ドラゴン

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ーー

ルー・ドラゴンは孤独だった。
寂しかった。

でもそんな事を考える自分が許せなくて、

だから、演じた。

誰にも怯まない。
強く賢く美しい

完璧な自分を演じ続けた。

だけど、
彼が現れた。

真っ白な彼は、
自分に笑顔を向け、いつも側にいた
辛い時は励ましてくれる
何かを達成した時、誰かに認めて欲しい時は、必ず頭を撫でてくれた

演じ続けた仮面はいつの間にか外れ、

ルー・ドラゴンの居場所はいつからか彼の隣だった。

それなのに

何故？

自分を置いて、立ち去る彼。
何か理由があるはず。
それは分かってる。
でも、自分以外に見せる真剣な顔。

そんな顔、見たことないよ。

胸が締め付けられた

紹介なんて‥しなきゃよかった‥

その感情にまだ名前はない。

ーーーー、

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