17 / 43
序章
仕事をする田中
しおりを挟む
‥‥
「これでよしっと」
日が落ちてきて、
それだけ長い時間作業をしていたんだと気づく。
紹介されたのは
ギルド最低ランクDランクの仕事で。
伸びきった雑草の除草作業。
かなり大変やったけど、
命的には危なくないこの仕事はとても助かる。
それに、綺麗になっていくものを見るのは気持ちがいい。
「お!随分綺麗にしてくれたじゃねえか!!見違えたよ!!」
依頼主のフレットさん。
腰を痛めて庭の手入れが辛くなったから、
ギルドに依頼を出したらしい。
「いえいえ、仕事ですから!それに、休憩中にフレットさんからもらったサンドイッチで元気出ました!」
食付きとは書いてなかったけど、
フレットさんが、良心で作ってくれたお手製サンド。結構種類があってどれも美味しくてパクパクと完食した。
フレットさんがいい食いっぷりだと嬉しそうな顔で眺めてて、ちょっと照れくさかったけど、ありがたい。
「ほほ!それはよかった!最近は歳で動けなくてな‥本当に助かったよ。ほれ、依頼完了のサインをしておいた。持って行きな!」
「はい!ありがとうございます!!」
「タナカ!!またいつでも遊びに来てくれ!」
「はい!!フレットさん、また!!」
玄関まで送ってくれたフレットさんに手を振る。
俺は清々しい気持ちでフレットさんの家を後にしたーー
◇
「これが報酬の銀貨5枚です。」
依頼完了のサインが書かれた報告書を
ギルドに提出する。
すぐに、テキパキも処理が行われて、
受付のお姉さんが銀の通貨らしきものを5枚持ってきた。
「銀貨5枚、か‥うーん‥どのくらいの価値なんやろ‥」
「‥宿屋に泊まるには、銀貨2枚。一食で銀貨1枚ほどです。」
俺が独り言を言いながら銀貨を眺めていると、
もう俺の奇行発言に驚かなくなったお姉さんが、淡々と教えてくれる。
「っ!あ、ありがとう受付のお姉さん!!」
この対応力‥
これが仕事のできる人間か!!
「いえ‥それではお気をつけて‥」
「うん!お姉さんも仕事お疲れ様!!」
俺はお姉さんに手を振って、
ギルドを出る。
「っ、‥
私などに‥気を使わなくていいのに‥変な人‥」
俺の後ろ姿を見て、
お姉さんがボソリと何か呟いていたなんてことを、この異世界に来て初の給料に舞い上がっていた俺は知るよしもなかった。
‥
「これでよしっと」
日が落ちてきて、
それだけ長い時間作業をしていたんだと気づく。
紹介されたのは
ギルド最低ランクDランクの仕事で。
伸びきった雑草の除草作業。
かなり大変やったけど、
命的には危なくないこの仕事はとても助かる。
それに、綺麗になっていくものを見るのは気持ちがいい。
「お!随分綺麗にしてくれたじゃねえか!!見違えたよ!!」
依頼主のフレットさん。
腰を痛めて庭の手入れが辛くなったから、
ギルドに依頼を出したらしい。
「いえいえ、仕事ですから!それに、休憩中にフレットさんからもらったサンドイッチで元気出ました!」
食付きとは書いてなかったけど、
フレットさんが、良心で作ってくれたお手製サンド。結構種類があってどれも美味しくてパクパクと完食した。
フレットさんがいい食いっぷりだと嬉しそうな顔で眺めてて、ちょっと照れくさかったけど、ありがたい。
「ほほ!それはよかった!最近は歳で動けなくてな‥本当に助かったよ。ほれ、依頼完了のサインをしておいた。持って行きな!」
「はい!ありがとうございます!!」
「タナカ!!またいつでも遊びに来てくれ!」
「はい!!フレットさん、また!!」
玄関まで送ってくれたフレットさんに手を振る。
俺は清々しい気持ちでフレットさんの家を後にしたーー
◇
「これが報酬の銀貨5枚です。」
依頼完了のサインが書かれた報告書を
ギルドに提出する。
すぐに、テキパキも処理が行われて、
受付のお姉さんが銀の通貨らしきものを5枚持ってきた。
「銀貨5枚、か‥うーん‥どのくらいの価値なんやろ‥」
「‥宿屋に泊まるには、銀貨2枚。一食で銀貨1枚ほどです。」
俺が独り言を言いながら銀貨を眺めていると、
もう俺の奇行発言に驚かなくなったお姉さんが、淡々と教えてくれる。
「っ!あ、ありがとう受付のお姉さん!!」
この対応力‥
これが仕事のできる人間か!!
「いえ‥それではお気をつけて‥」
「うん!お姉さんも仕事お疲れ様!!」
俺はお姉さんに手を振って、
ギルドを出る。
「っ、‥
私などに‥気を使わなくていいのに‥変な人‥」
俺の後ろ姿を見て、
お姉さんがボソリと何か呟いていたなんてことを、この異世界に来て初の給料に舞い上がっていた俺は知るよしもなかった。
‥
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる