鬼畜な悪党の下っ端に転生したのだが、頑張って生き抜きたい

第4章 魔王城編

魔王城

「‥お前の主人は？」



そういえば、と、きょろきょろと辺りを見回すが、喜一らしい姿はそこにはなくて


代わりに先程まで気にしていなかった部屋の内装がかなりの厨二チックな事に驚く。



なんだよ、あの黒い仮面とかマントとか‥
異世界で慣れているはずなのに、
それを超越した厨二臭さ‥


確か最後に喜一が魔王城とかなんとか言っていた気がするが、


「え、っと‥まさかとは思うが‥ここは」



「主人の部屋です。そして現魔王である主人の城ーー魔王城でございますーーー」



やっぱり‥

俺は頭を抱える。

勇者召喚、魔王復活‥
喜一が‥この世界で恐れられる存在


魔の頂点にして闇の象徴







「確かに‥人相悪い顔してっからな」



「それはお前の新しい相方くんのことかー？」