鬼畜な悪党の下っ端に転生したのだが、頑張って生き抜きたい

第3章 復讐編

まって、聞いてない

‥


そんなこんなで、勇者くんに連れられて来たわけだが‥


今更ながら後悔している訳でありまして。

煌びやかなシャンデリア‥
華やかな衣装を身にまとう金持ち達‥


そして、





「サルくん‥とっても‥綺麗だ」


黒のタキシードを着て、髪を遊ばせたどこぞのイケメン勇者様と、


地毛と同じ色の長い付け毛をクルリと巻かれ、赤いドレスで粧し込んだ、






ーーー俺ッ！！！！

いや、なんでこうなったッ


どこかに行くのか聞かずに、信じてついて行ったらこうだ‥


洒落た店に入るもんだから、服でも買うのかなって思ってたら、
急にカマさんみたいな人が俺を拘束してきて‥気づけば‥



「ハァ‥可愛い‥」

頬を染めて、なんか危ない目で俺を見つめる勇者くん。
俺、怒ってるんだけど


「まじで殴っていいか‥」


普通俺もそっちだろ。おい、なんで女装してんの。俺もなに、当たり前みたいに、エスコートされてんのッ



ああッもう、ほんっとっ、
どうしてこんな事にッ


そしてここ何処っ！？！？












「ッ、ライトーーー？」