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第3章 復讐編
新しい訪問者
しおりを挟むドバンッッッーーー
俺がゴロゴロとベッドをのたうち回っていると、
いきなりドアがぶっ飛ぶ
ッ?!な、なんだ?敵襲か?!
ボスは変わらず涼しい顔だつおい‥
「あの子のッ目が覚めたってッ!!」
サラサラした少し癖のある茶髪が揺れる。
うえ?ゆ、勇者くん?
どうしてアジトに‥?
てか、ボスの部屋だよな、ここ‥
ゔ、また変な妄想がっ、馬鹿馬鹿、もちつけっ
「おいっ!?何やってんだよユウ!?!勝手に入っちゃだめだって!?っあ、じ、邪魔して、ご、ごめんなさい!?行くぞユウ!?」
犬くん、邪魔って‥ナニが?
ちがうよ、ちがうからね
きっと君と同じ事、俺は考えちゃってたけど、
違うからな
チガウカラナ!
つかっ、ラシルもどけよ!?
いつまで俺にドンっしてんだよ!?
やめろ!俺は少女漫画の住人じゃねえんだから!?
そんな、顔が近くてドキドキとかっ、し、しないんだからね!!
「え?どうして?俺、あの子に謝らないと‥あとお礼も言いたいし。」
キョトンと首をかしげる勇者くんの純粋さに、俺は居た堪れなくなる。
なので、そっと毛布で顔を隠した。
けどすぐにボスに剥ぎ取られたひどいっ
「おまっ、あの状況見てよくそんなッ、」
「なにが‥?」
「っ、!?はあ、もう知らね‥」
犬くんわかるよっ!その気持ち!!
俺でもそうなってたからね!!
「?、よく分からないけど、失礼します!
あの、その子と話したいから、少しそこから離れてもらってもいいですか?」
っ!?!?
ちょ、まてまてまてまて!!
この人にそれはッ勇者かよ!いや、勇者だけどもッ!!
「おまっ!?」
「あ〝?誰だテメェ‥」
あんたもそろそろ人の顔覚えてえええ!?!
あまりの驚きと予想外の出来事に、俺はツッコミを入れようと、思いっきし起き上がろうとしたのだが、
ズキリとひどい全身の痛みに、
またバタリとベッドへ倒れ蹲った。
い、って‥
や、ば‥なんだ、これ‥
「おい、サルッ?」
「ッ、大丈夫!?いいから、どいて!?」
「ッ、」
珍しく戸惑いながらも、そっと俺の上を退くボス。
流石‥勇者くん‥はは‥ゔ、いっ、てぇ‥
なんだ‥これ‥毒、?いや‥あの時の闇魔法か?
とにかく‥内部から鋭い物を突き刺されてるッ
くる、し‥
俺は、とにかく何かに縋り付きたくて、
近くにいるであろう誰かに、手を伸ばした
ギュ‥ーーー
「大丈夫、絶対助けるからッ、
光の精霊王よーー彼に癒しをーーーホーリーヒールーーー」
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