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第3章 復讐編

安心する背中

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ゔ、頭がいたい‥
というか、全身が悲鳴を上げている‥


俺の名前‥誰かが
この声は、ボス‥?
目が霞んで、よく見えない‥

‥ここはどこだ?
俺、どうなったんだっけ?さっきの夢はっ、
夢‥だったのか?


俺は、とりあえず起き上がろうと、体を動かそうとするが、あの夢と同じように、
体が動かない。



「サルさんッ、動かないで!!傷がっ、」


犬、くん?
傷‥?
ああ、そうか、俺‥的になって‥
気を失ってたのか



「俺の、せいだッ、俺、がッ」


これは勇者くんか?
違うよ。勇者くんのせいじゃない。
俺が勝手に調子乗っただけだ
気にすんなって






「黙れ‥喚くな‥サルを運ぶ‥」

ボス‥?



誰かにグイッと腕を引っ張られて、
なんだか浮遊感が‥


これ、
おぶられてる、のか?



‥、
この甘いワインみたいな匂い‥
嗅いだことあるぞ‥




「クソが‥っ、おいハゲッ起きろ!」

「んん?‥グヘッ!?ぼ、ぼぼすぅ?!」

「アジトへ帰るぞ‥サルを治療する‥」


「っひ、さ、サルくんっ、?え?ええ?い、生きてるんですか、それ、」



「うるせぇえ!?さっさと案内しろッ殺されてえのか!!」


「は、はひいい!!ま、マユゲ起きろ!!出発するぞっ!?」



‥、
ラシル‥?お前なのか?





「死ぬんじゃねえ‥死んだら、許さねえぞ‥サルファー‥」



ッ、
また、俺の名前‥

‥へへ、心配性だな‥
俺は‥お前の幸せなアホヅラ見るまでは‥死なないよ‥ふぁ、なんだか‥眠い‥

懐かしい‥また‥助けてくれるのな‥ふは‥



俺は、ラシルの匂いと、体温に安心して、
その大きな背中に体を預け、また、
意識を手放したーー













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