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第2章 勇者降臨編
おじい
しおりを挟む「ひ、お前はッ!?誰か!!誰かおらんか!!盗賊だ殺せええ!!」
扉から出てくると、俺に気づいて
騒ぎ出すおっさん。うるさいっす。
つか、多分この人、勇者召喚の時にいたお偉い人っぽい方。
どうしてここに‥
まあ、とりあえず
「っ、静かにしろッ。暴れたら殺す」
人質ゲット
おじさんの背後に回り、首筋に仕込んでいたナイフを当てる。
そこからは昨日と同じく、首筋を少し切って脅すっと、、
「ひい!あ、暴れない、から、こ、殺さないでくれ‥っ」
「よし‥いい子だ‥出口は分かるか?」
「わ、分かる」
「案内しろ。そしたら解放してやる」
「わ、分かった‥こっちだ‥」
うん、2日連続でこのキャラきっつつ!!
何この同じことを繰り返す毎日的な、ノイローゼ。
悪にはなりたくないとか、悪に染まってしもたとかほざいといて、結局、これだよ。
俺は人質ハンターかっての!
嫌な予感がするだけで、ここまで動く俺は珍しいんだからね!!もうほんとに、手間のかかる!
‥今頃、ボス、勇者とやらにボコボコにされてたらどうしよう。女神が居てくれてるから、生命の心配は大丈夫だと思うけど
急がないと
今の行動力、全部その心配からきてるんすからね、
はあ、これって全部ボスの責任でオーケー?
てか、俺っちこんな心配性だったっけ?
素敵な相棒を持ったもんだよほんと
「つ、ついたぞ‥この扉を通れば、出口だ‥」
「ん、おおきに、またどーぞ!っと、」
「グハッ‥ヴ‥」
とりま、おっさんに敵さん呼ばれちゃ面倒なんで、手刀というものをやってみた。
変なとこに入ってたらめんご。
如何にも出入口らしい大きな扉をコソコソと飛び出して、
森の方角へと走る。
ラシル、無事でいろよ。
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