鬼畜な悪党の下っ端に転生したのだが、頑張って生き抜きたい

第2章 勇者降臨編

フレンド申請

「え、いや‥なんで？」


「俺、嫌なんです。もう‥ユウ‥あいつに巻き込まれるのとか‥これ以上、俺の運命、あいつに振り回されたくないんです！だからっ、お願いします！！」


いや、あの。黒髪くん？きっと鬱憤溜まってたんだよね？うんうん。で、でもさほら！
ご本人も目の前にいるわけですし！！
大声でそんな事言っちゃったらさ、




「え、あ、アサヒ‥？！」

ほら、ショック受けてますよお友達！？
顔面蒼白だよっ！？
大丈夫？俺のせいとかで絶交とかならないでよ？！


「お願いしますっ！！」


「あー、うん。君の気持ちは分かった‥だけど、君を仲間にするかを決めるのは‥」






「おいぃサーールーーッ！！おせえええんだよおおッ」


そうそう！この人！


って、おええええええ！？






「ぼ、ぼぼぼボスぇ‥」

なんで来たん‥見張りは‥

「なにチンたらしてんだぁ？あ〝ぁ？」

「す、すんません！！」

ボスの登場で、慌ててボスに攻撃していく帝達。
しかし、それを物ともせず蹴り飛ばす恐ろしさ

やっぱこの人こええ‥




すぐに目の前まで来たボスに目眩がする、
もうさ、俺が見張りでもよかったんじゃ‥



「宝はどうした？」

「い、いまハゲさん達が‥」

「チッ、使えねえやつらだなぁ。で、そいつは？」

「ッ！あ、あの！！」


え、まてまて、今言うつもりかい！？

「あ〝？」

「俺を仲間にしてください！！！」


ひ、

「アサヒッ！！？？」

「ゆ、勇者様！？」

「おい？！どうなっておる！？本当に召喚は成功したのか？！」

「王様、確かなのですが‥なんせ2人いますし、もしかしたら彼は‥ただのイレギュラーの可能性も‥」


偉そうな人達の会話を聞いて目を細めるボスに、俺は首を傾げた