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第1章 日常編
最強の魔法
しおりを挟む「え、もしかしてボスも俺に会いたかっtブホッーー」
ちょっと!?
あんた、ビンタする事ないじゃない!ボスの馬鹿!
暴力男!!
「殺されてぇのかぁあ〝?」
「す、すんません」
なんだろう。担がれてるから顔は見えないけど、すっげえ迫力
そんな訳ないですよねえええ
ほんと調子乗りましたすんません。
「侵入者はどこだ!!光帝無事かー?!」
ドタバタとボスに破壊された扉の奥から、
数名の足音。
「チ、くそ。」
うわ、派手な黄色いマント‥
そしてゼノくんとお揃いの仮面‥
ってことは‥
雷帝ーー
「雷帝、扉から逃げられないよう頼む。
ライト、待ってろ今助ける。」
「はいよ!雷よーー敵を囲め!ーーサンダーフィールド」
ちょ、2対1はさすがに‥
しかも俺を担いでって
「ボス、他の味方はどこに」
「俺1人だ」
「へ」
「俺1人だっつってんだろ」
まさか‥1人で乗り込んだのおおおお?!
「馬鹿じゃないの!?アンタ!?正気ですか!?」
「キーキーうるせぇ‥耳が痛えから黙れ」
「もおおお!!いいから下ろしてください!俺を盾にして逃げますよ!!」
「喚くな鬱陶しい‥」
「でも!ボスッ」
「ッ、ライト‥戻ったらダメだ!お前の未来には光があるッ」
そうだ。ゼノくんには大変お世話になったんだった。
「ッゼノくん‥」
楽しかったぜ相棒‥
だが俺っち、生き残れる道を選ぶぜ
さらばだ
そう目で訴えかける。
目と目が通じ合うーー美しい友情ッ
「ッ、行かせないッ、光よーー罪人を拘束しろ!ホーリーチェーン!!」
ちょ、通じてねえええ
光の鎖がボスに巻きつく。
何の抵抗もしないボスに、俺は暴れた。
するとケツをつねられた。痛い‥
「なにしてんすかボスッ!」
「黙れ」
「ッ」
ボスの体から溢れるオーラ。
王族の証である金の髪が揺れる
やばい。ちびりそう
この人と敵じゃなくて、本当によかった
「精霊共ー
〝王の前だ跪けーー
クラウンチェスト」
パチンッーー
ボスから逃げるように消滅する魔法。
「なっ!?」
「魔法が‥跳ね返された‥やはりお前‥その力ッ」
各々驚く帝達に、
ボスは容赦しない。
「精霊共ぉ‥
王の道を遮る罪人共を
全て殺せーー
クラウンチェスーー」
精霊魔法ーー
魔法の源である精霊を従える王の力。
王の前では、魔法は通用しない。
王の前では、この世の全ての魔法は王の駒となる。
最強の力ーーー
「こ、殺すの?」
俺はボスに恐る恐る問いかける。
「‥さぁな‥精霊共から逃げ切れたなら、殺しゃしねえよぉ」
き、鬼畜‥
うおおおおお
早く逃げてええええ
迫り来る雷と光の炎。
主人であるはずの人間に襲い掛かる。
「ライトッ」
防御魔法で耐えながら、
俺の名を呼ぶゼノくん。
ああ、もう‥
柄じゃないんだけどな‥。
「はは、ゼノくん、偽善者面しないでよ。
忘れた?俺、君の敵だよ?いつ殺してやろうかって思ってたけど、ボスが成敗してくれるんだって!感謝しなよ。
俺、君みたいな人大嫌い
早く消えてーー」
「ライ、トッ」
「やべえって!光帝ひくぞ!!転移ーー」
ドカンンンンッーーー
大爆破‥完了ってか‥
その場にゼノくん達の姿はない。
よかった‥逃げられたんだ
最後、傷ついた顔してたな‥
罪悪感
「うおあ!!イテッ!?」
ドスンと地面に落とされる。
け、ケツがああああ
「てめえ‥芝居がサル以下だなぁ‥」
「イテテ‥ほっといてください‥」
「帰るぞ」
「はい」
こうして俺の1週間の平凡は終わりを告げた。
「帰ったら‥なにすっかなぁあ、サーールーー」
「ひっ」
終わりを告げて欲しくなかったお。
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