16 / 134
第1章 日常編
最強の魔法
しおりを挟む「え、もしかしてボスも俺に会いたかっtブホッーー」
ちょっと!?
あんた、ビンタする事ないじゃない!ボスの馬鹿!
暴力男!!
「殺されてぇのかぁあ〝?」
「す、すんません」
なんだろう。担がれてるから顔は見えないけど、すっげえ迫力
そんな訳ないですよねえええ
ほんと調子乗りましたすんません。
「侵入者はどこだ!!光帝無事かー?!」
ドタバタとボスに破壊された扉の奥から、
数名の足音。
「チ、くそ。」
うわ、派手な黄色いマント‥
そしてゼノくんとお揃いの仮面‥
ってことは‥
雷帝ーー
「雷帝、扉から逃げられないよう頼む。
ライト、待ってろ今助ける。」
「はいよ!雷よーー敵を囲め!ーーサンダーフィールド」
ちょ、2対1はさすがに‥
しかも俺を担いでって
「ボス、他の味方はどこに」
「俺1人だ」
「へ」
「俺1人だっつってんだろ」
まさか‥1人で乗り込んだのおおおお?!
「馬鹿じゃないの!?アンタ!?正気ですか!?」
「キーキーうるせぇ‥耳が痛えから黙れ」
「もおおお!!いいから下ろしてください!俺を盾にして逃げますよ!!」
「喚くな鬱陶しい‥」
「でも!ボスッ」
「ッ、ライト‥戻ったらダメだ!お前の未来には光があるッ」
そうだ。ゼノくんには大変お世話になったんだった。
「ッゼノくん‥」
楽しかったぜ相棒‥
だが俺っち、生き残れる道を選ぶぜ
さらばだ
そう目で訴えかける。
目と目が通じ合うーー美しい友情ッ
「ッ、行かせないッ、光よーー罪人を拘束しろ!ホーリーチェーン!!」
ちょ、通じてねえええ
光の鎖がボスに巻きつく。
何の抵抗もしないボスに、俺は暴れた。
するとケツをつねられた。痛い‥
「なにしてんすかボスッ!」
「黙れ」
「ッ」
ボスの体から溢れるオーラ。
王族の証である金の髪が揺れる
やばい。ちびりそう
この人と敵じゃなくて、本当によかった
「精霊共ー
〝王の前だ跪けーー
クラウンチェスト」
パチンッーー
ボスから逃げるように消滅する魔法。
「なっ!?」
「魔法が‥跳ね返された‥やはりお前‥その力ッ」
各々驚く帝達に、
ボスは容赦しない。
「精霊共ぉ‥
王の道を遮る罪人共を
全て殺せーー
クラウンチェスーー」
精霊魔法ーー
魔法の源である精霊を従える王の力。
王の前では、魔法は通用しない。
王の前では、この世の全ての魔法は王の駒となる。
最強の力ーーー
「こ、殺すの?」
俺はボスに恐る恐る問いかける。
「‥さぁな‥精霊共から逃げ切れたなら、殺しゃしねえよぉ」
き、鬼畜‥
うおおおおお
早く逃げてええええ
迫り来る雷と光の炎。
主人であるはずの人間に襲い掛かる。
「ライトッ」
防御魔法で耐えながら、
俺の名を呼ぶゼノくん。
ああ、もう‥
柄じゃないんだけどな‥。
「はは、ゼノくん、偽善者面しないでよ。
忘れた?俺、君の敵だよ?いつ殺してやろうかって思ってたけど、ボスが成敗してくれるんだって!感謝しなよ。
俺、君みたいな人大嫌い
早く消えてーー」
「ライ、トッ」
「やべえって!光帝ひくぞ!!転移ーー」
ドカンンンンッーーー
大爆破‥完了ってか‥
その場にゼノくん達の姿はない。
よかった‥逃げられたんだ
最後、傷ついた顔してたな‥
罪悪感
「うおあ!!イテッ!?」
ドスンと地面に落とされる。
け、ケツがああああ
「てめえ‥芝居がサル以下だなぁ‥」
「イテテ‥ほっといてください‥」
「帰るぞ」
「はい」
こうして俺の1週間の平凡は終わりを告げた。
「帰ったら‥なにすっかなぁあ、サーールーー」
「ひっ」
終わりを告げて欲しくなかったお。
10
お気に入りに追加
1,848
あなたにおすすめの小説

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
モブです。静止画の隅っこの1人なので傍観でいいよね?
紫楼
ファンタジー
5歳の時、自分が乙女ゲームの世界に転生してることに気がついた。
やり込んだゲームじゃ無いっぽいから最初は焦った。
悪役令嬢とかヒロインなんてめんどくさいから嫌〜!
でも名前が記憶にないキャラだからきっとお取り巻きとかちょい役なはず。
成長して学園に通うようになってヒロインと悪役令嬢と王子様たち逆ハーレム要員を発見!
絶対お近づきになりたくない。
気がついたんだけど、私名前すら出てなかった背景に描かれていたモブ中のモブじゃん。
普通に何もしなければモブ人生満喫出来そう〜。
ブラコンとシスコンの二人の物語。
偏った価値観の世界です。
戦闘シーン、流血描写、死の場面も出ます。
主筋は冒険者のお話では無いので戦闘シーンはあっさり、流し気味です。
ふんわり設定、見切り発車です。
カクヨム様にも掲載しています。
24話まで少し改稿、誤字修正しました。
大筋は変わってませんので読み返されなくとも大丈夫なはず。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

目立たないでと言われても
みつば
BL
「お願いだから、目立たないで。」
******
山奥にある私立琴森学園。この学園に季節外れの転入生がやってきた。担任に頼まれて転入生の世話をすることになってしまった俺、藤崎湊人。引き受けたはいいけど、この転入生はこの学園の人気者に気に入られてしまって……
25話で本編完結+番外編4話

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる