鬼畜な悪党の下っ端に転生したのだが、頑張って生き抜きたい

第1章 日常編

ボスエ

「ぼ、ボボボボス、ち、ちがうんす！俺、飯は食ったけど、不可抵抗でっ」

「チッ、黙れ。時間がねえ‥」

「は、はひ！」


ボスに担がれた。米俵のように。
あれ？なんか、そんなに怒ってない？


「ライトッ！？」

「ぜ、ゼノくッグヘッ！？」

まって‥ほっぺは優しく掴んで‥いや、掴むのも間違ってるけどアイテテ顎外れるうううう

「サルッてめえはいつからライトなんて名、名乗ってんだあぁあ？あ〝あ！？」

うそ。怒ってるわ。激おこだわ。

「す、すんま、せ」

「ライトを‥離せ‥」


「あ〝？誰だてめえ」

いや、この前ボスが爆破した時の人ですよ！

ああ、そうか。
今変装してないから‥

「ライトの側にいると約束した者だ。」

うん別に約束まではしてないよ


「‥サーールーーッころす」


いや、
なんでえええええええ！！？

俺っち関係なくね！？
やべえ、このままだとまじで海の底いきだ‥
よし、こうなったら
まじで、ここの生活キツかったんすよ～
はやく組織に帰りたい～
っていうのをアピールしよう。うん、
それが1番いい。
まずはボスが恋しかった事を伝えよう。


「ボス‥会いたかっタ」

ちょっと棒読みになっちゃったけど、細かい事は気にしないぜ。
ギュッと抱きつく。いや、しがみつく。
振り落とされたら怖いからな。
最善の注意を払うぜ。






「ッ、‥‥



‥そうか‥帰るぞ。」


「へ？」


優しい声。


あれ。
この喋り方。


戻ってる？