133 / 195
弥勒過去編(瑛二&白銀)
目覚め 4
しおりを挟む
「おまえ、大丈夫か・・・?」
僕の異変に気付いた瑛二。
その無防備な身体の上に覆いかぶさり、汗を舐め取る。
一粒一粒が、舌の上で溶けていく。
身体の中に、瑛二の香りが染み渡る。
肌に飛び散った僕の精液は、そのまま瑛二の身体に塗りこんでしまう。
この、身体は僕のもの。
他の鬼に、やりたくない。
それを、瑛二は不思議そうに、でも黙ってみていた。
ざっくりと傷ついた指にも舌を這わせて。
治癒をして、気付く。
これは、何のための傷?
まだ、出血している。
僕の体にも、こびり付いた瑛二の血が転々とついている。
僕が、傷つけた・・・傷つけさせた?
僕の血は、鬼の血。
青く変わっているはずだ。
だから、瑛二自身に赤い血がついているのは・・・潤滑に??
「この、傷・・・」
「そんなに、痛まねーよ。
ってか、もう、出ねーから休憩させろよ」
瑛二の息は、まだ整わない。
美味しそうな匂いは、溢れ続けている。
人の心は、悲鳴を上げていて。
嫌がり、逃げ出し、砂になりたいと叫んでいるのに。
今の僕には、わずらわしい。
お腹が、空いている。
だから、食べタイ。
「・・・うわっ!
おい、何してっ!!」
自分の欲望が、前面に出る。
ありえない行動も、そのためなら出来てしまう。
半立ちの瑛二を、口の奥深くまで咥える。
口いっぱいに頬張り、舌で嘗め回し。
クチュクチュ音を立てて吸い上げる。
瑛二の味に、口の中から溶かされる。
「ちょ、彰姫サン、効きすぎだろう・・・」
瑛二が、他の人間の名前を呼んでいる。
なんで、僕はここにいるのに!
僕、だけしか見ないで。
僕だけ、求めて。
僕は、瑛二にもっと必要とされたい。
影で支えるなんて、もう、イヤだっ
もっと僕を分かって欲しい。
瑛二は、僕の全部。
瑛二がいるから、生きている。
そう、僕は。
ずっと前から、瑛二のために生きてきた。
僕は、これからも、瑛二のためだけに生きていたい。
カチリと。
僕の中で、最後のピースが嵌る。
人と鬼の、隙間が埋まる。
鬼になったから、変わったんじゃない。
僕はもっと前から、瑛二のことしか考えていなかった。
瑛二を守っているつもりで。
僕だけの弟で居続けて欲しかっただけだ。
僕の居なくなったあと、皆の当主となる瑛二が嫌だっただけだ。
僕は、なんて、欲が深いんだろう。
僕の全身が、瑛二を食べたいと求めている。
もう、僕の中で、それを止める声は無くなっていた。
「えーじ、もっと、チョウダイ?」
瑛二の下半身に、頬をうずめる僕を。
ゴクリと生唾を飲み込み凝視する瑛二。
驚いている、よね。
でも、これが、僕だ。
僕は瑛二を、全部食べてしまうよ?
僕の異変に気付いた瑛二。
その無防備な身体の上に覆いかぶさり、汗を舐め取る。
一粒一粒が、舌の上で溶けていく。
身体の中に、瑛二の香りが染み渡る。
肌に飛び散った僕の精液は、そのまま瑛二の身体に塗りこんでしまう。
この、身体は僕のもの。
他の鬼に、やりたくない。
それを、瑛二は不思議そうに、でも黙ってみていた。
ざっくりと傷ついた指にも舌を這わせて。
治癒をして、気付く。
これは、何のための傷?
まだ、出血している。
僕の体にも、こびり付いた瑛二の血が転々とついている。
僕が、傷つけた・・・傷つけさせた?
僕の血は、鬼の血。
青く変わっているはずだ。
だから、瑛二自身に赤い血がついているのは・・・潤滑に??
「この、傷・・・」
「そんなに、痛まねーよ。
ってか、もう、出ねーから休憩させろよ」
瑛二の息は、まだ整わない。
美味しそうな匂いは、溢れ続けている。
人の心は、悲鳴を上げていて。
嫌がり、逃げ出し、砂になりたいと叫んでいるのに。
今の僕には、わずらわしい。
お腹が、空いている。
だから、食べタイ。
「・・・うわっ!
おい、何してっ!!」
自分の欲望が、前面に出る。
ありえない行動も、そのためなら出来てしまう。
半立ちの瑛二を、口の奥深くまで咥える。
口いっぱいに頬張り、舌で嘗め回し。
クチュクチュ音を立てて吸い上げる。
瑛二の味に、口の中から溶かされる。
「ちょ、彰姫サン、効きすぎだろう・・・」
瑛二が、他の人間の名前を呼んでいる。
なんで、僕はここにいるのに!
僕、だけしか見ないで。
僕だけ、求めて。
僕は、瑛二にもっと必要とされたい。
影で支えるなんて、もう、イヤだっ
もっと僕を分かって欲しい。
瑛二は、僕の全部。
瑛二がいるから、生きている。
そう、僕は。
ずっと前から、瑛二のために生きてきた。
僕は、これからも、瑛二のためだけに生きていたい。
カチリと。
僕の中で、最後のピースが嵌る。
人と鬼の、隙間が埋まる。
鬼になったから、変わったんじゃない。
僕はもっと前から、瑛二のことしか考えていなかった。
瑛二を守っているつもりで。
僕だけの弟で居続けて欲しかっただけだ。
僕の居なくなったあと、皆の当主となる瑛二が嫌だっただけだ。
僕は、なんて、欲が深いんだろう。
僕の全身が、瑛二を食べたいと求めている。
もう、僕の中で、それを止める声は無くなっていた。
「えーじ、もっと、チョウダイ?」
瑛二の下半身に、頬をうずめる僕を。
ゴクリと生唾を飲み込み凝視する瑛二。
驚いている、よね。
でも、これが、僕だ。
僕は瑛二を、全部食べてしまうよ?
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる