鬼ごっこ～あのこがほしい～

修行編(瑠璃丸＆京一郎) ３

先輩 １

「んじゃ、コレは、雅に教えといてやろーか。
いつまで恥ずかしがってんだよ。
さっさと顔上げろ」
「そ、そんなこと、言われても」

雅、すでに涙目。
うん、この場では当事者じゃない私も涙目になるくらい恥ずかしい。
公開処刑されてる気分だろうな。

「お前の尻は、しばらく使えねーからな。
俺が許可するまでは、本番は禁止。
その間、光を収めるために、どーしたらいいか検討つくか？」
「え、あ、そっか。
他の方法、考えないといけないんだな」

雅はしばらく考えていたけど。
黒曜を見上げて、顔を一気に赤らめ。
口を両手で押さえてまた突っ伏した。

「ハッ、セーカイ」

バンバンと、瑛二さんはその肩を叩いて嗤う。

「下の口がダメなら、上の口。
雅は上の口で、奉仕することになる」

奉仕・・・？
って、アレかーっ
自分の顔も赤くなるのがわかる。
琉璃丸にされたことを思い出す。

「あ”ー、京一郎は経験済みか？」
「し、シタことはないっ」

突然話題を振られて、ブンブンと首を振り否定してしまう。
し、しまった！
聞いてるだけだったのに、自分から前に出てどうするっ

「へー、上の口が処女とか、意外。
京一郎と琉璃丸って言えば、すでにデキてるって噂が流れてんのに」
「は、なんで！？」
「お前らのべったり具合が、目に付くからだろー？
ま、そのへんはおおっぴらになってないだけで、角無し鬼をフーゾク代わりにつかったり、自分が食糧になるのがいやだから、バイト代わりに他の人間に貸し出すやつもいるからな。
バイトに関しては、見つかり次第当主から厳罰下ってっけど」

そ、そうなんだ・・・
他の人間に貸し出すなんて考えられないけどな。