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修行編(瑠璃丸&京一郎) 2
突然の来訪者 1
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「俺、多分鬼隠しのこと知ってる・・・」
雅が真っ青な顔で戻っていった翌朝。
いつまで待っても、雅と黒曜様は現れない。
朝食を準備し終わり、時計の針が8時半を過ぎても来る気配が無い。
昨日なら、すでに修行を再開している時間だ。
「・・・何かあった?」
寝坊、ならいいけど。
昨日の雅のあの思いつめた表情が気になる。
「瑠璃丸、向こうにいってく・・・」
様子を見に行こうと。
リビングで寛いでいた瑠璃丸に声をかけた。
その、視線の間に。
「なんなんすかっ」
「説明は、後だ」
突然、現れる2人と1体。
「はぁ~!?
朝っぱらから呼び出しといて、何言ってくれんだ。
チビたちを送ってくの、どんだけ苦労したと思ってんだよ」
不機嫌を隠さない大声の男性。
黒のライダースーツに身を包んでいるのは。
弥勒 瑛二さん・・・
弥勒家は、鬼の討伐を仕事としているので。
回収保護を担当している私とは。
あまり顔を合わせる機会はない、けど。
今の姿は、これまでの印象から大きく外れていた。
神宮寺家でも、弥勒家は武道派で知られる。
前当主時代までは、鬼の殲滅、撃退の功績は随一。
現当主に代わってからも。
人を殺めたり、やりすぎる鬼を取り締まっている。
確か瑛二さんは、その弥勒家を15歳で継いでいて。
そのときからかなりの悪童、問題児だと噂は聞いている。
前例を無視し、いろいろやらかしていて。
人の言葉に耳を貸すような印象は全く無かった。
そんな人が。
一緒に現れたお師匠様に、首根っこをがっちり掴まれ。
むりやり引っ張り出されてきた感満載で登場!
もっと、不遜で我が道をいくイメージだったのに。
お師匠様相手だと、姉と弟。
勘弁してくれと怒ってみせてる割に。
敵わない相手だと、諦めてるのが伝わってくる。
お師匠様、さすがです!
「今、アキヒメはご立腹だ。
それが、百戦百敗する相手でなければ・・・
骨を砕いて生きたまま四肢を千切り、火口で炙っても足りないくらいにナ」
あぁ、それよりも。
お師匠様が、怖すぎる。
赤い瞳に殺気が漲り、勢いで弥勒さんの首を絞めてる!
雅が真っ青な顔で戻っていった翌朝。
いつまで待っても、雅と黒曜様は現れない。
朝食を準備し終わり、時計の針が8時半を過ぎても来る気配が無い。
昨日なら、すでに修行を再開している時間だ。
「・・・何かあった?」
寝坊、ならいいけど。
昨日の雅のあの思いつめた表情が気になる。
「瑠璃丸、向こうにいってく・・・」
様子を見に行こうと。
リビングで寛いでいた瑠璃丸に声をかけた。
その、視線の間に。
「なんなんすかっ」
「説明は、後だ」
突然、現れる2人と1体。
「はぁ~!?
朝っぱらから呼び出しといて、何言ってくれんだ。
チビたちを送ってくの、どんだけ苦労したと思ってんだよ」
不機嫌を隠さない大声の男性。
黒のライダースーツに身を包んでいるのは。
弥勒 瑛二さん・・・
弥勒家は、鬼の討伐を仕事としているので。
回収保護を担当している私とは。
あまり顔を合わせる機会はない、けど。
今の姿は、これまでの印象から大きく外れていた。
神宮寺家でも、弥勒家は武道派で知られる。
前当主時代までは、鬼の殲滅、撃退の功績は随一。
現当主に代わってからも。
人を殺めたり、やりすぎる鬼を取り締まっている。
確か瑛二さんは、その弥勒家を15歳で継いでいて。
そのときからかなりの悪童、問題児だと噂は聞いている。
前例を無視し、いろいろやらかしていて。
人の言葉に耳を貸すような印象は全く無かった。
そんな人が。
一緒に現れたお師匠様に、首根っこをがっちり掴まれ。
むりやり引っ張り出されてきた感満載で登場!
もっと、不遜で我が道をいくイメージだったのに。
お師匠様相手だと、姉と弟。
勘弁してくれと怒ってみせてる割に。
敵わない相手だと、諦めてるのが伝わってくる。
お師匠様、さすがです!
「今、アキヒメはご立腹だ。
それが、百戦百敗する相手でなければ・・・
骨を砕いて生きたまま四肢を千切り、火口で炙っても足りないくらいにナ」
あぁ、それよりも。
お師匠様が、怖すぎる。
赤い瞳に殺気が漲り、勢いで弥勒さんの首を絞めてる!
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