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修行編(瑠璃丸&京一郎) 1

御山の案内3

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ここに移動するときも。

初めての鬼走りに緊張する雅に。
黒曜様は、エスコートの意味で手を差し出したんだろうけど・・・
手をつないだときの、雅の顔。
私が見ても、可愛いと思えてしまうくらいにすごく照れてたし。

「なんか、もう、見てるだけでドキドキしてさ。
一緒に部屋に居ると、どうしていいかわかんなくてさ」

女子か!と、突っ込みたくなる、けど。
人を魅了するための外見とはいえ、あんな綺麗な生き物が近くに居られると、な。
目が肥えて、綺麗とかカッコいいとか可愛いとか。
他の人を見ても思えなくなるし。
告白されても、全然響かないし。

ずっと近くにいた私は、生活の一部になってるからまだ免疫がある。
雅の場合は、大変だろう。
神宮寺家の教育も受けてない。

「俺の鬼にする前は、全然無視されてたのに。
昨日から、ずっと見られてるから心臓がもたねぇ」
「慣れるしか、ないよ」
「だよな~
俺、黒曜にも直接言ったんだけど、全然相手にされねーし」
「雅、あの黒曜様相手に、直接言ったんだ・・・」

無表情で、冷たい顔しか思い浮かばない。
勇気、あるな。

「好きだって言って。
主じゃなくて、一緒に恋愛したいって言ったら唖然とされた」

雅は、溜息をついたかと思えば急に笑顔になる。

「でも、今朝さ。
お前らの熱烈チュー見せられて、うらやましかったけど可能性はゼロじゃないんだなって思えた。
早く、京一郎んとこみたいにラブラブしたいな~」

目標、そこなんだ。
かなり、ハードル高いんじゃないかな。

「一旦、休憩しよう。
昼からコントロールのコツを教えるよ。
12時半に、ここでいいか?」
「あー、うん・・・
あ、あのさ。
どうせ、黒曜も瑠璃丸も飯くわねーし。
交代でも良いから一緒に御飯食べないか?」

私にとっては、ありがたい申し入れ。
瑠璃丸が、嫌がるかな・・・
でも、そのほうが話す時間も増えるしな。

「そうだな。
お互いのログハウスを代わる代わる使って、食事も二人で作ろう」
「助かる!」

昼に早速二人で御飯を食べた。
雅は、洋食が得意らしい。
私は和食をよく作るので、お互いいろいろ食べれるなとこのときはのんきに喜んでいた。
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