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覗き見2

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「待ってて良かった。
今の京ちゃん、息まで美味しい」

額に流れた汗まで舐め。
そのたびに震えてしまう私を見下ろし、笑う。

「京ちゃんが、オレの名前を呼びながら、イってるのを見たとき、な。
もう、喰いたくて、喰いたくて、溜まらんかった。
口にしたら、美味いの間違いないのに、それがほかされるんを見てるしかなくて」
「ちょ、と、待て」

そ、そんな、何で。
まるで、一部始終を見ていたように語るんだ。

瑠璃丸が何だと首をかしげる。

「見てたって、どこ、で?」
「目の前、やで?
京ちゃんには内緒にしてたけど、オレ、姿も気配も消せるから」

気安く答える瑠璃丸に、何の悪意も見られない。
いつもの調子で笑う瑠璃丸。
それなのに、行動が違いすぎる。
言葉を失う私の耳元。
息がかかっただけで、震える私に。
ネットリと、中まで舐め、耳朶を含み水音を淫らに立てながら名前を呼ぶ。
快感でどうにかなりそうな私に、低く囁く。

「京ちゃん、ごめんな。
でも、めっちゃ、かわいかったで?」
「ヒャ、んん、な、なにがだ」
「オレの名前呼びながら、京ちゃんがするとこ。
ほっぺたも今みたいに真っ赤で、目がウルウルしてて。
あぁ、でも毎回、京ちゃん必死やったの知ってるで。
快感で、溢れそうになる匂いを、一生懸命蓋してたやろ?」

身体を片手で起こされ、瑠璃丸の立てた膝に背中を支えられる。

「こんな格好で、アンアンいってた」

手を取られ、自分の立ち上がった竿ごと覆うように握られる。

「今は、ガマンせんでいいし。
オレも隠れんでもいい。
なぁ、目の前でして見せて」

な、んで、こんなこと。

「こうやって、自分のえぇとこ探しながら。
指でぐりぐりしてたやん。
オレの名前、めっちゃイィ声で、呼んで」
「や、ャア、ヤ、ヤだっ」
「もう、ちゃんと見て。
京ちゃん、ココ見ながら、震えながら。
啼いてたやん」

過去の羞恥を、暴かれて。
そんな、再現までしろなんて。
瑠璃丸の力に抗えず、自分の指と瑠璃丸の指。
両方に包まれて、上下に何度も動かされる。

「あぁ、出てきたっ」

歓声をあげて、カウパー液を舐め上げ。
口の中で舌で転がし味わっているのを、見せ付けられる。

「やっぱ、美味い」

チュッと音を立て。
指の間から覗く先端にキスされ。
早く名前を呼んでと、耳を齧られ。
散々追い上げたくせに、瑠璃丸の指がそこから離れ。
早く自分でと甘く囁かれたら。

「る、り、瑠璃丸ぅ・・・あ、あんっ」

耐え切れずに、名前を呼んでしまう。
手の動きが、収まらない。

今までは、聞かれたくなくて、知られたくなくて。
声を殺すように、呼んでいたけれど。
今日は、違う。
目の前にいる瑠璃丸に向かって、声を出す。

「うん、京ちゃん。
オレは、ココにいるで」

先走りにぬれた自分の指を、丁寧に舐め取り。
腕の中にいる私に向かって、瑠璃丸は笑う。

「も、ダメ・・・る、ルリッ、も、あ、あぁーっ!」

イク、寸前。
瑠璃丸は私のしなる腰に手を回し、持ち上げると。
私の指ごと、それを再び咥え。
まだ、出ている途中なのに、強引に吸い込む。

「あ、ヤダッ、いっ、ィた・・・ん"ん"っっ」

不安定な体勢で、強烈な刺激を受け。
止めてほしいと悲鳴を上げているのに。
その声は、自分の声じゃないくらいに甘く掠れ。

瑠璃丸を止めるには至らなかった。
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