11 / 22
龍一2
しおりを挟む
「仕置きするつもりでいたんたが、トメさんとこだとなると・・・」
風向きが変わったことを肌で感じ、王将は安堵。
このまま開放されるかと期待したが、男はスマホで誰かを呼び出し始めた。
「連れてこい」だの、「早くしろ」だのと一方的な命令口調。
暫くすると、その顔が王将の背後に目を向けて破顔した。
「タカ~、部屋から出てきたんだな~」
「龍兄、なんで王君がここに居るのよっ」
金髪チビと一緒に鷹美が男の前までツカツカ怒りの歩調で近寄る。
「お前がコイツに振られたって聞いて・・・」
「龍兄がそんことばっかりするから、私が遠巻きにされて迷惑するのよっ」
男のドヤ顔は、鷹美の剣幕に一方的に押され引っ込んだ。
理不尽に連れ込まれた王将の心が僅かだが晴れる。
まぁ、元凶は鷹美なので礼は言わないが。
二人が話しているのを(早く終わらせて開放しろよ)と聞き流しながしていたら、鷹美を連れてきた金髪チビがチラチラとこちらを気にして何度も見てきた。
信雄が言ってたのって、コイツか?
男と鷹美とそっくりな目からして兄弟なんだろうけど。
こんなのいたか?
同じ金髪なら流石に忘れてねーだろうってことは、そのときは黒髪か。
王将は、頭の中で相手の髪を黒髪に置き換え背格好をもっと小さく幼い感じに変え・・・「ああっ」と思わず声が出てしまった。
居た、居た、確かに居たわ!
俺の後をついて来てたちーちゃいのが!
風向きが変わったことを肌で感じ、王将は安堵。
このまま開放されるかと期待したが、男はスマホで誰かを呼び出し始めた。
「連れてこい」だの、「早くしろ」だのと一方的な命令口調。
暫くすると、その顔が王将の背後に目を向けて破顔した。
「タカ~、部屋から出てきたんだな~」
「龍兄、なんで王君がここに居るのよっ」
金髪チビと一緒に鷹美が男の前までツカツカ怒りの歩調で近寄る。
「お前がコイツに振られたって聞いて・・・」
「龍兄がそんことばっかりするから、私が遠巻きにされて迷惑するのよっ」
男のドヤ顔は、鷹美の剣幕に一方的に押され引っ込んだ。
理不尽に連れ込まれた王将の心が僅かだが晴れる。
まぁ、元凶は鷹美なので礼は言わないが。
二人が話しているのを(早く終わらせて開放しろよ)と聞き流しながしていたら、鷹美を連れてきた金髪チビがチラチラとこちらを気にして何度も見てきた。
信雄が言ってたのって、コイツか?
男と鷹美とそっくりな目からして兄弟なんだろうけど。
こんなのいたか?
同じ金髪なら流石に忘れてねーだろうってことは、そのときは黒髪か。
王将は、頭の中で相手の髪を黒髪に置き換え背格好をもっと小さく幼い感じに変え・・・「ああっ」と思わず声が出てしまった。
居た、居た、確かに居たわ!
俺の後をついて来てたちーちゃいのが!
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
華麗に素敵な俺様最高!
モカ
BL
俺は天才だ。
これは驕りでも、自惚れでもなく、紛れも無い事実だ。決してナルシストなどではない!
そんな俺に、成し遂げられないことなど、ないと思っていた。
……けれど、
「好きだよ、史彦」
何で、よりよってあんたがそんなこと言うんだ…!
友人とその恋人の浮気現場に遭遇した話
蜂蜜
BL
主人公は浮気される受の『友人』です。
終始彼の視点で話が進みます。
浮気攻×健気受(ただし、何回浮気されても好きだから離れられないと言う種類の『健気』では ありません)→受の友人である主人公総受になります。
※誰とも関係はほぼ進展しません。
※pixivにて公開している物と同内容です。
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
告白ゲームの攻略対象にされたので面倒くさい奴になって嫌われることにした
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。
その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。
その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。
早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。
乃木(18)普通の高校三年生。
波田野(17)早坂の友人。
蓑島(17)早坂の友人。
石井(18)乃木の友人。
【完結】たっくんとコウちゃん【高校生編】
秋空花林
BL
たっくんこと有川卓(ありかわすぐる)は高校生になった。
かつて側にいた親友はもういない。
その隙間を埋める様に、次々と女の子と付き合う卓。ある日、コウちゃんこと浦川光(うらかわひかり)と再会してー。
あっさり、さっくり読めるストーリーを目指しました。お暇な時に、サクッとお読み頂けたら嬉しいです。
※たっくんとコウちゃん【小・中学生編】の続きです。未読の方は先にそちらをお読み下さい。
■■ 連続物です■■
たっくんとコウちゃん【小・中学生編】
↓
たっくんとコウちゃん【高校生編】 ★本作★
↓
たっくんとコウちゃん【大学生編】 R18
と続きます。
※小説家になろう様にも掲載してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる