ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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37 牙 side 渡

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もしかせんでも、本格的な発情期が始まってるんやろか。
そんなん、困るっ
なんやムズムズしてきて堪らへんから、キュッとおしりの穴に力を入れたんやけど、あかん、あかんわ。
お湯が触れっぱなしやからあかんのやろか。
全然収まらへん。

やっぱり発情期が来てしもてんの?
このままなし崩しで始まってしもたら、また記憶に残らへんやん。
ずっとずっと『計画』してきたのにっ
あんだけ強い意思で固く絡んでた両手の指が、不安で簡単に解けてしまう。

あぁ、でも、みこちゃんもかなちゃんも、始まってしもたらまともに考えることなんて出来なくなるって言ってたし、まだ猶予はあるんやろか?

こうなったら、俺が覚えてられる内になんとか陸にその気になってもらわんとっ
え、でも、どうしたらええの??
焦ってその場でへたりこみそうになった俺の背に、いつの間にか陸の手が回って引き寄せられてた。
それは、俺を怖がらせへんように優しくしてくれたからなんやろな。
気が付いたら、傾いた身体がふんわり陸に抱き止められててん。

えーえー、どういうことなん?
なんでこんな体勢になってんの??
陸の濡れた頭が真下にあって、陸の身体にピッタリ密着してて・・・陸の両足を跨いで乗り上げてしもてんねんけど、これは、拒まれて無いって解釈でえぇんやろか?

不安な俺の気も知らんと、陸は俺の下で突然声を張った。


「あーーーーっ、たく、このエロ天めっ」

「え、エロテンってなんな、ひゃあっ」


優しい動きから一転、見下ろしてた陸にギュゥッと両腕で力強く抱きしめ直され、ちょうど陸の目の前にあったらしい胸の尖りをパクリと口に含まれてビックリ。
な、なめら、舐められてるぅっ

生暖かいヌメヌメの舌でグニグニ容赦なく捏ねられると、今まで感じたことないピリピリした痺れが生まれて拡がってどうもならん。
いやいや、俺もちゃん小説読みまくって予習して男でもソコが感じるのは知識としてはたっぷり頭から溢れるくらい持っててんで?
けど、けど、直ぐそこで、俺がされてるとかっ
想像がそのまんま具現化してんのに、感触は全然ちゃうねんっ

気持ち良いとか、そんなん悠長な感想抱いてられへん。
痛みはなんもないんやけど、これって気持ち良ぇことでまるっとひっくるめるもんやないわ。
咄嗟に身を引きたくなる強烈さも無いけど、思わず目を閉じて身を任せるような心地よさも無い。
陸の舌に、新しい感触を教え込まれてるみたいに触れたとこから甘い痺れとお腹の中からせり上がってくる熱に飲み込まれてしまう。
こんなふうに感じてしまうのが怖い。
でも、いややと拒むほどやないねん。

だって、相手は陸なんやもん。
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