749 / 911
31 学園祭 side 渡
7
しおりを挟む
段々残り時間も減ってきてたしな。
綿菓子とポップコーンは、二年生の教室に向かいながら食べ歩きしてん。
生徒会でな。
用務員さんに、廊下にいくつもゴミ箱を用意して貰って、袋の交換もお願いしてたしな。
座れる飲食スペース以外でも、学園祭では食べ歩きOKやねんで。
途中で桂木君にな。
『ロミオとジュリエットがいっぱい』のこと、俺は見れそうに無いしお願いして聞いてんけど。
午前の人気投票では、凛ちゃんが一番やってんて。
この劇な、めっちゃ凝ってて。
いっぱいいるジュリエットの人気投票でエンディングが変わる二部構成。
午前の凛ちゃんバージョンやと二人で駆け落ちやねんて。
最後はキスシーンの真似があって、キャーキャー悲鳴が凄かったらしい。
あと、凛ちゃんバージョンの二部が始まると、なんの前触れもなくアカペラのミュージカル調に変わって、短いけど曲を3つも歌うんやて。
桂木君はな。
ホマレンの幼馴染の役やから、第一部からその駆け落ちに反対せなあかんくて。
ホマレンを誰ともくっつけたくないファンからは、めっちゃ応援されたらしい。
もう、田栗先生と番やし、結婚もしてんのにな。
その応援が真剣で、反対を振り切られるとこなんて溜息が重なり怨念さえ感じましたって苦笑いしてた。
海ちゃんバージョンも聞いたらな。
なんと、殺陣が入るアクションやってっ
他のジュリエットを次々倒して、最後はタグリンを海ちゃんがお姫様抱っこするとか格好えぇな!
お姫様抱っこされてるのに、リハーサルではホマレンが海ちゃんに顎クイしてな。
クラスメートも、その時たまたま見学してた生徒も卒倒しそうになったらしい。
された海ちゃんは、茹でタコでセリフ飛んだんやて。
うん、そんなんされたら、スパーンッて飛ぶわ!
めっちゃ、見てみたい!!
周りには内容が漏れへんように、こそこそ内緒話みたいにしてたんやけど。
聞き終わったら、聞く前よりもっと見たくなってしもた!
えぇなぁ~、えぇなぁ~って羨ましがってたらな。
桂木君にも、巡回途中で寄ってくださいねって言われたんやけど。
「その・・・三枝先輩は、笹部先輩と二人で大丈夫ですか?」って、心配されてしもた。
笹部君とのことは、桂木君に詳しく話したことはないんやけど。
体育祭の帰り道。
普通に体育祭のこと話してたのに、笹部君に否定されたことを思い出してしもて。
ショックが大き過ぎて。
耐えきれんと泣いてしもて。
それから、ちょっと桂木君の前では、涙腺が弱なってしもてん。
桂木君と二人で回った学園祭は、すっごい楽しかったしな。
うん、楽しかったんやけどな。
そのときには、笹部君と巡回する時間が近づいてきてたし、実は変な緊張が戻ってきてた。
んー、俺、顔に出やすいんかもしれへん。
「うん、大丈夫やで」
「・・・」
桂木君は、なにか言いたそうやってんけど。
多分な。
なんか言われたら、ますます緊張してしまいそうやったし。
あとちょっとしかないけど、二年のクラスも楽しもうやって、続けて笑いかけたわ。
綿菓子とポップコーンは、二年生の教室に向かいながら食べ歩きしてん。
生徒会でな。
用務員さんに、廊下にいくつもゴミ箱を用意して貰って、袋の交換もお願いしてたしな。
座れる飲食スペース以外でも、学園祭では食べ歩きOKやねんで。
途中で桂木君にな。
『ロミオとジュリエットがいっぱい』のこと、俺は見れそうに無いしお願いして聞いてんけど。
午前の人気投票では、凛ちゃんが一番やってんて。
この劇な、めっちゃ凝ってて。
いっぱいいるジュリエットの人気投票でエンディングが変わる二部構成。
午前の凛ちゃんバージョンやと二人で駆け落ちやねんて。
最後はキスシーンの真似があって、キャーキャー悲鳴が凄かったらしい。
あと、凛ちゃんバージョンの二部が始まると、なんの前触れもなくアカペラのミュージカル調に変わって、短いけど曲を3つも歌うんやて。
桂木君はな。
ホマレンの幼馴染の役やから、第一部からその駆け落ちに反対せなあかんくて。
ホマレンを誰ともくっつけたくないファンからは、めっちゃ応援されたらしい。
もう、田栗先生と番やし、結婚もしてんのにな。
その応援が真剣で、反対を振り切られるとこなんて溜息が重なり怨念さえ感じましたって苦笑いしてた。
海ちゃんバージョンも聞いたらな。
なんと、殺陣が入るアクションやってっ
他のジュリエットを次々倒して、最後はタグリンを海ちゃんがお姫様抱っこするとか格好えぇな!
お姫様抱っこされてるのに、リハーサルではホマレンが海ちゃんに顎クイしてな。
クラスメートも、その時たまたま見学してた生徒も卒倒しそうになったらしい。
された海ちゃんは、茹でタコでセリフ飛んだんやて。
うん、そんなんされたら、スパーンッて飛ぶわ!
めっちゃ、見てみたい!!
周りには内容が漏れへんように、こそこそ内緒話みたいにしてたんやけど。
聞き終わったら、聞く前よりもっと見たくなってしもた!
えぇなぁ~、えぇなぁ~って羨ましがってたらな。
桂木君にも、巡回途中で寄ってくださいねって言われたんやけど。
「その・・・三枝先輩は、笹部先輩と二人で大丈夫ですか?」って、心配されてしもた。
笹部君とのことは、桂木君に詳しく話したことはないんやけど。
体育祭の帰り道。
普通に体育祭のこと話してたのに、笹部君に否定されたことを思い出してしもて。
ショックが大き過ぎて。
耐えきれんと泣いてしもて。
それから、ちょっと桂木君の前では、涙腺が弱なってしもてん。
桂木君と二人で回った学園祭は、すっごい楽しかったしな。
うん、楽しかったんやけどな。
そのときには、笹部君と巡回する時間が近づいてきてたし、実は変な緊張が戻ってきてた。
んー、俺、顔に出やすいんかもしれへん。
「うん、大丈夫やで」
「・・・」
桂木君は、なにか言いたそうやってんけど。
多分な。
なんか言われたら、ますます緊張してしまいそうやったし。
あとちょっとしかないけど、二年のクラスも楽しもうやって、続けて笑いかけたわ。
1
お気に入りに追加
1,441
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭

僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載


【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。



欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点

偽物の運命〜αの幼馴染はβの俺を愛しすぎている〜
白兪
BL
楠涼夜はカッコよくて、優しくて、明るくて、みんなの人気者だ。
しかし、1つだけ欠点がある。
彼は何故か俺、中町幹斗のことを運命の番だと思い込んでいる。
俺は平々凡々なベータであり、決して運命なんて言葉は似合わない存在であるのに。
彼に何度言い聞かせても全く信じてもらえず、ずっと俺を運命の番のように扱ってくる。
どうしたら誤解は解けるんだ…?
シリアス回も終盤はありそうですが、基本的にいちゃついてるだけのハッピーな作品になりそうです。
書き慣れてはいませんが、ヤンデレ要素を頑張って取り入れたいと思っているので、温かい目で見守ってくださると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる