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30 学園祭 side 陸
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あー、コレは、アレか?
都合が良い夢か?
一瞬頭を過った仮定に半笑い。
カッキーが三枝とか、そんなんねぇだろう。
願望にすら出てこねぇーわ。
きっと、そう、きっと。
ぶつかったとかじゃなくて。
なんか物を預かってるとか、あぁ、それでもこんなに次から次へと流れてくんのは不自然だが。
だけど、きっと他の理由があるに、そう、あるに決まってるさ。
三枝を見ると、自分の机に座って頭の上で揺れていたウサ耳と金髪のウイッグを外し、誰かに借りたのか卓上の鏡を覗き込んでシートを使ってメイクを落としていた。
俺の視線に気付いて、顔を上げる三枝。
「・・・わっ、さ、笹部君、あの、急ぐし待ってな??」
緊張で顔を強張らせ、慌ててその場に立ち上がる。
膝裏で押されたキャスター付きの椅子が背後にカラカラ動いた。
三枝は、椅子をそのままにして机と椅子の間に出来た空間でエプロンを外しにかかる。
壁掛け時計は、14時まで残り三分を示していた。
そうだ。
カッキーにこんな訛りは無かったし。
だいたい、カッキーがわざわざ俺に近付いてくるわけがねぇ。
自分から発情期になりにくるとか、有り得ねぇだろう。
無視して、遠ざけて、関わらないように転校していくさ。
それに、三枝はあの夏休みのことを話にも出さねぇし、これまで匂わせても来てねぇし。
ナイナイと。
いくら現実味がなさ過ぎると否定しても。
行き着いた仮定は頭から消えない。
口元を隠していた右手に力が入り、両頬に指が食い込む。
その下で、俺の牙は完全に伸び唇にチクチクと刺さっていた。
何も知らず着替えを続ける三枝を、押し倒し、味わい、噛みつきたい衝動が強く突き上げてくる。
三枝が俺のΩなんだと、身体がはっきりと告げ、あんだけ疲れてたってぇのに股間は膨らみ熱が溜まる。
いやいや、有り得ねぇ、有り得ねぇっ
そんなん、可笑しいだろう?
どんだけ良い夢見てんだよ?
あぁ、これは、ぜってぇに夢だ。
夢に、決まってる。
早く、目が覚めねぇと、いよいよ三枝の顔を見れなくなるぜ。
あぁ、でも、どうせ夢なら。
現実で、カツカツの体力気力でやんのはきついが。
良い夢を、極めてみたい。
欲望のまま匂いを可視化し、た、途端。
理性がぶっ飛びそうになった。
目の前にいるのは、全身から、匂いを放つ薄い霧を纏った三枝。
興奮で息が乱れ、直ぐに可視化を解いても残像が頭に残り収まらねぇ。
俺が変異種Ωにした張本人だって知っていて、俺が好きだと言ってくるかよ。
あぁ、夢見が良過ぎて逆に辛え。
痛々しい、夢にまですがる俺が情けねぇ。
過呼吸になりそうな俺の前で、三枝はバサッと床にワンピースを脱いで落とした。
都合が良い夢か?
一瞬頭を過った仮定に半笑い。
カッキーが三枝とか、そんなんねぇだろう。
願望にすら出てこねぇーわ。
きっと、そう、きっと。
ぶつかったとかじゃなくて。
なんか物を預かってるとか、あぁ、それでもこんなに次から次へと流れてくんのは不自然だが。
だけど、きっと他の理由があるに、そう、あるに決まってるさ。
三枝を見ると、自分の机に座って頭の上で揺れていたウサ耳と金髪のウイッグを外し、誰かに借りたのか卓上の鏡を覗き込んでシートを使ってメイクを落としていた。
俺の視線に気付いて、顔を上げる三枝。
「・・・わっ、さ、笹部君、あの、急ぐし待ってな??」
緊張で顔を強張らせ、慌ててその場に立ち上がる。
膝裏で押されたキャスター付きの椅子が背後にカラカラ動いた。
三枝は、椅子をそのままにして机と椅子の間に出来た空間でエプロンを外しにかかる。
壁掛け時計は、14時まで残り三分を示していた。
そうだ。
カッキーにこんな訛りは無かったし。
だいたい、カッキーがわざわざ俺に近付いてくるわけがねぇ。
自分から発情期になりにくるとか、有り得ねぇだろう。
無視して、遠ざけて、関わらないように転校していくさ。
それに、三枝はあの夏休みのことを話にも出さねぇし、これまで匂わせても来てねぇし。
ナイナイと。
いくら現実味がなさ過ぎると否定しても。
行き着いた仮定は頭から消えない。
口元を隠していた右手に力が入り、両頬に指が食い込む。
その下で、俺の牙は完全に伸び唇にチクチクと刺さっていた。
何も知らず着替えを続ける三枝を、押し倒し、味わい、噛みつきたい衝動が強く突き上げてくる。
三枝が俺のΩなんだと、身体がはっきりと告げ、あんだけ疲れてたってぇのに股間は膨らみ熱が溜まる。
いやいや、有り得ねぇ、有り得ねぇっ
そんなん、可笑しいだろう?
どんだけ良い夢見てんだよ?
あぁ、これは、ぜってぇに夢だ。
夢に、決まってる。
早く、目が覚めねぇと、いよいよ三枝の顔を見れなくなるぜ。
あぁ、でも、どうせ夢なら。
現実で、カツカツの体力気力でやんのはきついが。
良い夢を、極めてみたい。
欲望のまま匂いを可視化し、た、途端。
理性がぶっ飛びそうになった。
目の前にいるのは、全身から、匂いを放つ薄い霧を纏った三枝。
興奮で息が乱れ、直ぐに可視化を解いても残像が頭に残り収まらねぇ。
俺が変異種Ωにした張本人だって知っていて、俺が好きだと言ってくるかよ。
あぁ、夢見が良過ぎて逆に辛え。
痛々しい、夢にまですがる俺が情けねぇ。
過呼吸になりそうな俺の前で、三枝はバサッと床にワンピースを脱いで落とした。
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