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20 夏休み side 翔
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「・・・もしかしなくても、俺のこと話してます?」
恐る恐る尋ねると、後援会会長に満面の笑みで親指を立てられた。
良いことしたでしょっと、善意が全身から溢れている。
勘弁してくださいよ、とぼやいても、背中を叩かれてバスの中へ送り出されてしまった。
何を話されたのか。
いや、どんなふうに話されたのか・・・のろのろとステップを上がり、仕切りの後ろからバスの中を覗く。
一号車は、バスケ部の家族のが乗車しているので平均年齢は高く女性が多い。
車内のあちこち、隣の席同士や通路を挟んでバスケ部のことやそれ以外のことで既にかしましい。
どこに三枝先輩のお母さんは座っているんだろう。
こそこそと、いつもの指定席。
運転席側の前から一列目の窓際に滑り込むようにして座る。
このバスに乗るのはβばかりだから、気を使われないように毎日ここに座っている。
ソワソワと落ち着かない。
ついつい後方を気にしてしまう。
すると。
「・・・やんな!」
うわっ
三枝先輩と同じ話し方が耳に入ってきて、ドキッ
ま、間違いなく今の声は三枝先輩のお母さんだっ
気持ち的には、座席から身を乗り出して振り向きその姿を確認したい。
したいけど。
変に目立つのも避けたいしなぁ。
一人悶々としていたら、隣に人の気配。
誰か入ってきたのかと、通路に立った人影を見上げると。
「おはよぅ、初めましてっ
三枝 渡の母です」
にっこりと、三枝先輩そっくりの笑顔で話し掛けられた。
恐る恐る尋ねると、後援会会長に満面の笑みで親指を立てられた。
良いことしたでしょっと、善意が全身から溢れている。
勘弁してくださいよ、とぼやいても、背中を叩かれてバスの中へ送り出されてしまった。
何を話されたのか。
いや、どんなふうに話されたのか・・・のろのろとステップを上がり、仕切りの後ろからバスの中を覗く。
一号車は、バスケ部の家族のが乗車しているので平均年齢は高く女性が多い。
車内のあちこち、隣の席同士や通路を挟んでバスケ部のことやそれ以外のことで既にかしましい。
どこに三枝先輩のお母さんは座っているんだろう。
こそこそと、いつもの指定席。
運転席側の前から一列目の窓際に滑り込むようにして座る。
このバスに乗るのはβばかりだから、気を使われないように毎日ここに座っている。
ソワソワと落ち着かない。
ついつい後方を気にしてしまう。
すると。
「・・・やんな!」
うわっ
三枝先輩と同じ話し方が耳に入ってきて、ドキッ
ま、間違いなく今の声は三枝先輩のお母さんだっ
気持ち的には、座席から身を乗り出して振り向きその姿を確認したい。
したいけど。
変に目立つのも避けたいしなぁ。
一人悶々としていたら、隣に人の気配。
誰か入ってきたのかと、通路に立った人影を見上げると。
「おはよぅ、初めましてっ
三枝 渡の母です」
にっこりと、三枝先輩そっくりの笑顔で話し掛けられた。
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