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18 運命の人
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あぁ、やっぱり遥馬さんは妊娠されていたんだな!
俺は嬉しくなって手を叩き、声を掛けた。
「おめでとうございます、清人さん、遥馬さんっ」
好きな人の子どもが産めるなんて、凄く幸せなことだ。
羨ましい。
驚いて口を開けたままだったヤマも、慌てて「おめでとうございますっ」と言い添えた。
「え、あ、ありがとうございます・・・」
遥馬さんは、清人さんの胸に抱き締められながらぎこちない笑みを浮かべていた。
清人さんの手に肩を掴まれ、身動きが取れない。
清人さんの胸に頬をつけたまま、「清人、離してっ」とお願いしているんだが、その声は届いていないのかもしれない。
清人さんは、パパ宣言されてから息をしているのかも心配になるくらい身体の動きを止めていた。
遥馬さんは、自分が清人さんに冷たく当たっていた理由がわかり恥ずかしがってるのかもしれないな。
清人さんは、意外に冷静なのか?
てっきり、フェロモンを大爆発させるくらい喜ぶかと思っていた。
陽太さんも、意外に感じているんだろう。
清人さんの顔の前で、ヒラヒラ手を振り話しかけている。
「おーい、ちゃんと聞こえたか?
立ったまま、気を失ってんじゃないよな?」
清人さんは、それでも固まったままだ。
ヤマは、ヒソッと俺に耳打ち。
さっき怒られたから、声はかなり小さめだ。
「さっきカナが言ってたのは、このことだったんだな。
俺には全然わからなかった」
「咲夜を生む前の母と遥馬さんが似ていたからな。
そうなのかなぁと思っていただけで、確証があったわけじゃないぞ?」
ヤマはそれでも凄いなと誉めてくれた。
そうか、ヤマは末っ子だから、妊娠している親を見る機会は無かったな。
俺は嬉しくなって手を叩き、声を掛けた。
「おめでとうございます、清人さん、遥馬さんっ」
好きな人の子どもが産めるなんて、凄く幸せなことだ。
羨ましい。
驚いて口を開けたままだったヤマも、慌てて「おめでとうございますっ」と言い添えた。
「え、あ、ありがとうございます・・・」
遥馬さんは、清人さんの胸に抱き締められながらぎこちない笑みを浮かべていた。
清人さんの手に肩を掴まれ、身動きが取れない。
清人さんの胸に頬をつけたまま、「清人、離してっ」とお願いしているんだが、その声は届いていないのかもしれない。
清人さんは、パパ宣言されてから息をしているのかも心配になるくらい身体の動きを止めていた。
遥馬さんは、自分が清人さんに冷たく当たっていた理由がわかり恥ずかしがってるのかもしれないな。
清人さんは、意外に冷静なのか?
てっきり、フェロモンを大爆発させるくらい喜ぶかと思っていた。
陽太さんも、意外に感じているんだろう。
清人さんの顔の前で、ヒラヒラ手を振り話しかけている。
「おーい、ちゃんと聞こえたか?
立ったまま、気を失ってんじゃないよな?」
清人さんは、それでも固まったままだ。
ヤマは、ヒソッと俺に耳打ち。
さっき怒られたから、声はかなり小さめだ。
「さっきカナが言ってたのは、このことだったんだな。
俺には全然わからなかった」
「咲夜を生む前の母と遥馬さんが似ていたからな。
そうなのかなぁと思っていただけで、確証があったわけじゃないぞ?」
ヤマはそれでも凄いなと誉めてくれた。
そうか、ヤマは末っ子だから、妊娠している親を見る機会は無かったな。
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