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「しかもな」
両手を胸の前で組み、息子に迫る頼子さんの笑顔が眩しいっ
「うん、うんっ」と、前のめりで力強い相槌を返す三枝の瞳もキラキラ眩しいっ
「一方的に変異種Ωにしてしまうんやないねん!」
「え、一方的やないの?
あ、あれなん?
俺のせいやって、おかんがさっき話してたんがそこなん??」
しかも、なんだ、この盛り上がりは?!
昂っていく気持ちの相乗効果で、二人のテンションは一気にブースト加速。
三枝の声は、興奮で上擦り鼻息も荒い。
二人だけが先行してしまい、俺と樟葉は完全に取り残されてしまった。
道成さんも口を挟まず、頼子さんの隣で穏やかに微笑んでいる。
元気を取り戻した息子にほっとしているようだ。
もしかすると、これが三枝家の日常なんだろうか?
三人の立ち位置が、しっくりくるんだが。
「そうやで、渡!
相手から、『その話をお受けします。ずっと一緒に生きていきましょう』て意味でな。
α側が、食べ物のお返しを受け取って始めて成立するねん!
気持ちに好きとか愛してるとかがないとな。
食べ物のあげあいっこだけでは成立せぇへんねんっ」
「うわぁ、うわぁ、なんなんそれ!
めっちゃ、ロマンチックや~んっっ」
両頬を抑え、キャーキャーよろこ・・・うん、どう見ても喜んでるよな?
はしゃいでいる三枝を、平坦な目で眺めてしまう。
いやいや、お前はΩになってしまったんだぞ?
同意してΩになるという話も辻褄が合わない。
三枝は、病院でわかるまで自覚は一切無かったんだからな。
なんで、こんなに喜べるんだ?
初めて聞く変異種Ωの仕組みだったが、この様子を見ていると嘘では無さそうだし。
三枝が変異種Ωになった原因は、頼子さんの説明通り俺のせいでは無いようなんだが。
疑問も、これからするべきこともまだあるだろう?
樟葉は、はしゃいでいる二人の顔をチラチラ見比べながら「えっと、僕も喜んだ方が良いのかな?」と悩んでいた。
両手を胸の前で組み、息子に迫る頼子さんの笑顔が眩しいっ
「うん、うんっ」と、前のめりで力強い相槌を返す三枝の瞳もキラキラ眩しいっ
「一方的に変異種Ωにしてしまうんやないねん!」
「え、一方的やないの?
あ、あれなん?
俺のせいやって、おかんがさっき話してたんがそこなん??」
しかも、なんだ、この盛り上がりは?!
昂っていく気持ちの相乗効果で、二人のテンションは一気にブースト加速。
三枝の声は、興奮で上擦り鼻息も荒い。
二人だけが先行してしまい、俺と樟葉は完全に取り残されてしまった。
道成さんも口を挟まず、頼子さんの隣で穏やかに微笑んでいる。
元気を取り戻した息子にほっとしているようだ。
もしかすると、これが三枝家の日常なんだろうか?
三人の立ち位置が、しっくりくるんだが。
「そうやで、渡!
相手から、『その話をお受けします。ずっと一緒に生きていきましょう』て意味でな。
α側が、食べ物のお返しを受け取って始めて成立するねん!
気持ちに好きとか愛してるとかがないとな。
食べ物のあげあいっこだけでは成立せぇへんねんっ」
「うわぁ、うわぁ、なんなんそれ!
めっちゃ、ロマンチックや~んっっ」
両頬を抑え、キャーキャーよろこ・・・うん、どう見ても喜んでるよな?
はしゃいでいる三枝を、平坦な目で眺めてしまう。
いやいや、お前はΩになってしまったんだぞ?
同意してΩになるという話も辻褄が合わない。
三枝は、病院でわかるまで自覚は一切無かったんだからな。
なんで、こんなに喜べるんだ?
初めて聞く変異種Ωの仕組みだったが、この様子を見ていると嘘では無さそうだし。
三枝が変異種Ωになった原因は、頼子さんの説明通り俺のせいでは無いようなんだが。
疑問も、これからするべきこともまだあるだろう?
樟葉は、はしゃいでいる二人の顔をチラチラ見比べながら「えっと、僕も喜んだ方が良いのかな?」と悩んでいた。
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