ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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「そんなのんびりしていて良いのか?
萩野は、三枝に起こっていることが何なのか既にわかってるのか?」


配られてしまったメニュー表を開ける気にもなれず、ローテーブルの上に置いて脇で立っている萩野を見上げる。

秋楽叔父さんの乱入中に、樟葉と芝浦の身体が光った件。
ヤマには見えていなかったが、柴田には心当たりがあるようだった。 
光っていた芝浦は・・・どうなんだろう。
いつものことだと気に止めてないのか、Ωにしか見えないのなら本人も見えていないのか?

樟葉は、Ωにしか見えないと断言して。
でも、βの三枝には見えていた。
樟葉が間違っていることも考えられる。
あの場に居合わせた人間の中に、同じように見えていたβが居なかったか、確認をとる必要があるな。

確かにお腹は空いているが、問題を整理する前に急いで摂る必要もない。
どこから手をつけるべきなのかもわからないし、萩野が答えを出したならそれを参考にしたい。

樟葉は、この部屋に入ってからずっと難しい顔をしている。
萩野から受け取ったメニュー表も、膝に置いたまま開ける気配はなかった。
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