ヘタレαにつかまりまして ２

14 修学旅行 side 倭人

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｢はぁ？
番避け、なんかあるのか？｣


お菓子コーナーで足止め中の三枝と離れて、二人で手を繋ぎながら店を歩いていたら。
アクセサリーばかり集めたコーナーの一角で、カナの眉間に皺が寄った。
さっきまでの笑顔が消えて、明らかに怒ってる。
親の敵みたいに睨み付けて、その場から足が動かない。

カナの視線の先には、壁にズラリと並んだチョーカー。
見た目はそれだが、ついていた札には確かに番避けと書かれていた。
一本外して手に取ってみるが・・・


｢カナ、実用品じゃない｣


キャラクターが織り込まれた生地は、見た目より柔らかく薄い。
リボンや花が無駄にデコレーションされているとか、意味がわからない。
こんなものでは、αの牙は貫通する。
カナに渡したら、手に取ってからの方が眉間の皺が深くなった。


｢あ、カナちゃん、それ流行りやで｣


少し離れた場所にいた三枝が、買い物カゴにお菓子やグッズを入れて戻ってくる。