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13 修学旅行
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Ωの前に、αが二人座り反省。
有り得ない構図に、周囲がざわつく。
特に、秋楽を追ってきた生徒は2m手前で立ち止まり、化け物でも見るような目を俺に向けてくる。
わかっている、わかっている、が。
本来、絶対、こんなことしてはいけないとわかっている、が。
俺が止めなくて、どうやってこの場を止めることが出来た?
「ちょ・・・あの、桜宮が謝ってる、よな?」
「ただの甥っ子じゃないのか?」
「アレが噂の桜宮のΩと菊川のαか」
ザワザワと、煩いのは無視だ、無視っ
三枝達に、早く樟葉を連れていけと目で合図を送る。
芝浦の身体が光ったり、その身体を覆っていた糸を倒れた樟葉が握っていたり・・・
そのことについて言及している声が聞こえてこないのは、こちらに注目が集まったからか?
この場では、撮影もこちら側が許可しなければ撮られる心配もないし。
わざわざ、向こうの学校の生徒がαの格を下げるような醜聞を広めることはない。
茅野学園は、まぁ、日常的に慣れているしな。
樟葉のことは三人に任せるっ
ここまで来たら、俺は二人にしっかりα教育を復習してもらおうっ
吹っ切って、俺はヤマと秋楽に過剰反応と無鉄砲な突撃による最悪の予測を織り混ぜ反省を促し、ヤマには秋楽が群れに近寄ることを許可するようお願いし。
秋楽には、もう一度ヤマと、後から芝浦と柴田に謝るようにお願いした。
周りを気にして、丁寧な口調を心掛けてはみた。
致命傷になりかねない事象への反省は、原則その場で確実に行う。
これは、萩野から教えられたことだ。
最後に、二人の握手でこの状況が決着したことを周りにも示す。
すると、みるみるうちに周囲の緊張が解けた。
解け過ぎて、何があったのか詳しく尋ねてこようとする雰囲気を察し、急いで倒れた樟葉を医務室に運んでいった三人を追い掛けた。
有り得ない構図に、周囲がざわつく。
特に、秋楽を追ってきた生徒は2m手前で立ち止まり、化け物でも見るような目を俺に向けてくる。
わかっている、わかっている、が。
本来、絶対、こんなことしてはいけないとわかっている、が。
俺が止めなくて、どうやってこの場を止めることが出来た?
「ちょ・・・あの、桜宮が謝ってる、よな?」
「ただの甥っ子じゃないのか?」
「アレが噂の桜宮のΩと菊川のαか」
ザワザワと、煩いのは無視だ、無視っ
三枝達に、早く樟葉を連れていけと目で合図を送る。
芝浦の身体が光ったり、その身体を覆っていた糸を倒れた樟葉が握っていたり・・・
そのことについて言及している声が聞こえてこないのは、こちらに注目が集まったからか?
この場では、撮影もこちら側が許可しなければ撮られる心配もないし。
わざわざ、向こうの学校の生徒がαの格を下げるような醜聞を広めることはない。
茅野学園は、まぁ、日常的に慣れているしな。
樟葉のことは三人に任せるっ
ここまで来たら、俺は二人にしっかりα教育を復習してもらおうっ
吹っ切って、俺はヤマと秋楽に過剰反応と無鉄砲な突撃による最悪の予測を織り混ぜ反省を促し、ヤマには秋楽が群れに近寄ることを許可するようお願いし。
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周りを気にして、丁寧な口調を心掛けてはみた。
致命傷になりかねない事象への反省は、原則その場で確実に行う。
これは、萩野から教えられたことだ。
最後に、二人の握手でこの状況が決着したことを周りにも示す。
すると、みるみるうちに周囲の緊張が解けた。
解け過ぎて、何があったのか詳しく尋ねてこようとする雰囲気を察し、急いで倒れた樟葉を医務室に運んでいった三人を追い掛けた。
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