ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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13 修学旅行

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萎縮したヤマの隣に、何事も無かったかのように並ぶ秋楽。
さっきまで自分がマナー違反の侵略行為をしていた自覚は無いのだろう。
雑談でも始めそうな砕けた雰囲気だ。

ヤマは、四月の測定で190cm近くまで伸びていた。
秋楽もそれよりわずかに低いくらい。
二人で前に立たれると、俺にとっては壁だ。

こんなときは。


「倭人さん、秋楽叔父さん、正座だっ」


もう、注目されまくっているからな。
やるからには、徹底してしまえっ
陽太さんに倣って、αに正座するよう地面を指す。
ここでハッキリ理解させないと、二人とも同じことを他のαにしてしまうかもしれない。
そんなことになったら、菊川家、桜宮家の品位が疑われるっ

α教育を学んでいるくせに、なぜこんな騒ぎになることをしでかすんだっ


「はぁ?」


さすがに秋楽は直ぐに動かなかったが。
ヤマは、身体が覚えているんだろうな。
俺が怒っている事態に、慌てて靴を脱ぎ正座をした。
そのままシュンと肩も頭も落として反省モード。
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