ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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13 修学旅行

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「え、え、なんなん、なんなん?」


ランチに向かいながら、午後の予定を和気藹々と話していた雰囲気が一変し、三枝はショルダーバッグ二つを抱え怯えぎみ。
隣の樟葉の方が状況をまだ理解しているようで、慌てることなく黙って様子をうかがっている。

群れに向かってくるαへの警戒体制は、臨戦体制に近い。
芝浦と柴田が、どちらが先陣をきるか前を向いたまま話している内容が既にそれだ。
柴田が兎に角前に出ようとして、芝浦を牽制している。


「自分が出るからお前は下がっていろ」

「はぁ?
別に二人でやればいいだろ?
アイツ、強いんじゃね?」


芝浦の推察は当たっている。
こちらに向かって走っている秋楽は、桜宮財閥の親族会議に出る直系の血脈だ。
運命の番の子どもにあたるヤマほどじゃないにしろ、桜宮でも若手にして上位のα。
桜宮財閥後継者、弟咲夜を補佐する期待を背負っている。
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