ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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11 修学旅行 side 渡

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修学旅行中、バスの座席は乗り降りの度に自由に変わってえぇねんて。
人数より座席が多いから、ゆったり。
でも、ついつい班で固まって座ってまう。

自由行動でどこ回る?とか、お土産の話とか、出発前の先生の話なんて誰も聞いてへん。
先生から、「着く前から疲れるぞ」って言われたけどな。
「俺ら、若いんでぇ」って、冬馬が笑いながら答えて頭叩かれてた。

4組担任の先生は、槇地 詠斗(まきじ えいと)先生。
男子バスケ部の顧問で、教科は国語。
大学でもバリバリバスケしてて、まだ22歳で先生成り立て。
頼れるお兄ちゃんって感じやな。

見た目、細マッチョやし、身長も菊川君くらいしかないんやけど、ジャンプして宙に浮いてる時のバランスがすごてな。
ディフェンス交わしながら空中で身体を捩って、ゴールが見えてへん体勢になってもスポンって入るねん!

冬馬とは、昔から家が近所らしくて仲がえぇ。
槇地先生の推薦で、4月に冬馬がクラス代表の風紀委員になってんけどな。
冬馬も「任せとけ」って胸叩いて引き受けてたし、信頼しあってんねんなぁって伝わってきた。

俺、一人っ子やし、引っ越し二回もしてるやん?
俺にも、近所にこんな兄ちゃん居てくれてたらなぁって、冬馬のこと羨ましくて仕方ないわ。
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