ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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10 入籍

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清人さんと遥馬さんの希望をまとめて。
挙式場所やそのあとのパーティの会場、どんな内装で、テーブルクロスや料理はどうするか、招待状の文章や紙質からデザイン・・・詰めていくと、決めることがどんどん増える。

そして、会場が南の離れに早々と決まってからは、誰にも立ち入られたくない、むやみに離れにあるものを触られたくない清人さんとの攻防も長かった。
花婿なのに、清人さんはどんどんやらなくてはいけないことに手を挙げられるから、陽太さんが呆れていた。
ここ暫く寝不足じゃないかな。 

清人さん、バレンタインコレクションのときもそうだったが、仕事や与えられたことに対しての責任感が強い。
多少無理をしてでも、やり遂げようとされる完璧主義者だ。
今日も食事中考え事をされていたし、食事を終えて立ち上がってから欠伸を噛み殺している顔色はあまりよくない。


「・・・結婚式、いよいよですね。
素敵な式になるよう頑張るのはこちらに任せて、遥馬さんは楽しんでくださいね」


明日に迫った結婚式に、明らかに緊張して今日は朝から何度もカトラリーを床に落としていた遥馬さんに声をかけた。
主役の二人がこの状態で大丈夫なんだろうか?
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