ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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9 水泳

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「なぁ、二人でも、いーんじゃね?
ちょっと本気で勝負したいしさぁ」


現れない三人目、四人目を待つのに、笹部はしびれを切らしたようだ。
なかなかスタートさせない教師に、不平を漏らす。


「笹部、これはウォーミングアップだ!
勝負とか、勝手なことするな。
誰か入らないのか?」


教師は笹部を諫めるが、いくら待っても一緒に泳ぎたい人間は現れないと思う。
三枝と俺の隣では、コソコソどちらが勝つか日替わり定食をかける生徒が既に出始めている。
ちょうどクラス代表のようになってしまい、外野は3組対4組で応援まで始める気だ。


「・・・ヤマが勝つに決まっているじゃないか」


二人が良い勝負をすると思われている状況に、自然と唇が尖る。
勝敗はわかりきっているのに、なんでそこまで熱くなるんだ。
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