ヘタレαにつかまりまして ２

8 友達 side 渡

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｢あらあら、見ましたか、空ちゃん。
あの兄ぃが、βに頭下げてますのことよ！｣

｢見ちゃいましたよ、海ちゃんっ
明日、雪かな？
厩舎の暖房燃料、まだありましたかしらね？｣


海ちゃんと空ちゃんは、仲良く二段ベットの下段に腰掛けて野次馬。
ヒソヒソ耳打ちポーズやのに、声は俺にも聞こえてくるくらいの普通の声。
ニヤニヤ笑ってる顔は、やっぱり笹部君に似てるわ。

いつもは、右流れなら海ちゃん。
左流れなら空ちゃん。
間違わへんように、きっちり分かれてる前髪が寝癖がついてグシャグシャやけどな。
今なら、どっちが海ちゃんか空ちゃんかわかるで。
空ちゃんな、海ちゃんに比べたら胸が無かってん。

俺の顔を覗いてたとき、胸の膨らみがあんま無くてな。
シャツが余っててん。

あぁ、そんなことよりもや！


｢あの、俺が勝手に泣いたんやし、気にせんといて？
笹部君の予定も考えんと、勝手なこと言った俺の方が謝らんと｣

｢・・・って、なるよなぁ｣


・・・って、なるよなぁ？？？
どういう意味？