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8 友達 side 渡
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「あ"ぁ"ーーー、うるせぇっ
仮眠するなら、スタッフルームに行けよ」
「「年頃の女の子は、あんなむさ苦しい場所はダメッて岬ちゃんがこっちに用意してくれたの。
自分は棚上げでね」」
シンクロして答える二人に、笹部君は「じゃあ、寝ろ」とベットを指差す。
「無理ぃ、気になるよね、海ちゃん」「うんうん、空ちゃん」って、二人は互いの手を取り合って頷いてな。
「「兄ぃ、岬ちゃんにチクるわよ」」と仲良く言い返した。
岬ちゃんって誰やろ?
笹部君は、諦めたんかな。
空いてる椅子に腰掛けて、俺にも隣の椅子に座れって勧められた。
涙、すっかり止まって乾いたわ。
「はぁぁーーー、取り合えず、あいつらは無視して」
「「兄貴ぃ、横暴~」」
チャチャ入れられても、笹部君はほんまに無視。
まるでいいひんみたいに、目の前に座った俺だけ気にしてくれてる。
キャスター付きの俺の椅子と自分の椅子を向かい合わせになるよう、自分から近づいてきてな。
「悪ぃ、また泣かせた」
って、な。
頭、下げられた。
お、俺が勝手に泣いただけやしっっ
そんなん、謝れたら困るっ
笹部君の都合も考えへんかった俺が悪いのに!
立ち上がって、アワアワしてまうやんっっ
仮眠するなら、スタッフルームに行けよ」
「「年頃の女の子は、あんなむさ苦しい場所はダメッて岬ちゃんがこっちに用意してくれたの。
自分は棚上げでね」」
シンクロして答える二人に、笹部君は「じゃあ、寝ろ」とベットを指差す。
「無理ぃ、気になるよね、海ちゃん」「うんうん、空ちゃん」って、二人は互いの手を取り合って頷いてな。
「「兄ぃ、岬ちゃんにチクるわよ」」と仲良く言い返した。
岬ちゃんって誰やろ?
笹部君は、諦めたんかな。
空いてる椅子に腰掛けて、俺にも隣の椅子に座れって勧められた。
涙、すっかり止まって乾いたわ。
「はぁぁーーー、取り合えず、あいつらは無視して」
「「兄貴ぃ、横暴~」」
チャチャ入れられても、笹部君はほんまに無視。
まるでいいひんみたいに、目の前に座った俺だけ気にしてくれてる。
キャスター付きの俺の椅子と自分の椅子を向かい合わせになるよう、自分から近づいてきてな。
「悪ぃ、また泣かせた」
って、な。
頭、下げられた。
お、俺が勝手に泣いただけやしっっ
そんなん、謝れたら困るっ
笹部君の都合も考えへんかった俺が悪いのに!
立ち上がって、アワアワしてまうやんっっ
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