218 / 911
8 友達 side 渡
25
しおりを挟む
一回プールに入れたら、安心できてな。
その時間中は、手を取って貰わんでも一人でも入れるようになる。
せやし、今日は最初に遅いながらも泳げるようになったクロールで25m泳いでみせて。
フォームとか、息継ぎの仕方とか、笹部君に補正してもらってまずは復習。
笹部君の教え方は、言葉では上手く伝わりにくいからって、俺の腕とか脚とかもって実践で教えてくれるし分かりやすい。
上手い人にあぁや、こぉや、言われても。
正直よくわからんねんもん。
15分したら一旦休憩。
あんなに怖かった俺が、泳げてるのが嬉しくてな。
始めにテンション上がりすぎて、いっつも早めに休憩決めとかんと頑張りすぎて疲れんのが早なって。
教えて貰う時間が減ってまうねん。
休憩中、プールサイドに上がって、笹部君が泳いでんのを見てんのも勉強になる。
去年見た菊川君みたいに、スイスイ水の流れに溶け込んでくみたいな綺麗なフォームと違って。
笹部君の泳ぎ方は、グイグイ力強い。
水を掻いて、水面をキックで蹴って、めっちゃ荒々しい。
水飛沫を上げながら、泳いでるとな。
周りの御客さんも見てくんねん。
笹部君らしくて、格好えぇ泳ぎ方。
注目されてると、自分のことみたいに自慢したくなる。
俺は笹部君みたいに泳げるようになりたくて、フォームを真似してみたこともあってんで。
初めて25mいけて、正直、調子に乗ってた頃な。
ぐわしっって、腕のフォーム変えたらな。
バランスが水中でめっちゃ崩れて。
体勢立て直すなんて高度な技出来んから、水飲んで溺れそうになった・・・
笹部君が慌てて助けに来てくれたけど、「お前、何やってんの?」って聞かれて。
さすがに真似したかった、なんて。
全然真似になってへんし、恥ずかしくて言えへんかった。
その時間中は、手を取って貰わんでも一人でも入れるようになる。
せやし、今日は最初に遅いながらも泳げるようになったクロールで25m泳いでみせて。
フォームとか、息継ぎの仕方とか、笹部君に補正してもらってまずは復習。
笹部君の教え方は、言葉では上手く伝わりにくいからって、俺の腕とか脚とかもって実践で教えてくれるし分かりやすい。
上手い人にあぁや、こぉや、言われても。
正直よくわからんねんもん。
15分したら一旦休憩。
あんなに怖かった俺が、泳げてるのが嬉しくてな。
始めにテンション上がりすぎて、いっつも早めに休憩決めとかんと頑張りすぎて疲れんのが早なって。
教えて貰う時間が減ってまうねん。
休憩中、プールサイドに上がって、笹部君が泳いでんのを見てんのも勉強になる。
去年見た菊川君みたいに、スイスイ水の流れに溶け込んでくみたいな綺麗なフォームと違って。
笹部君の泳ぎ方は、グイグイ力強い。
水を掻いて、水面をキックで蹴って、めっちゃ荒々しい。
水飛沫を上げながら、泳いでるとな。
周りの御客さんも見てくんねん。
笹部君らしくて、格好えぇ泳ぎ方。
注目されてると、自分のことみたいに自慢したくなる。
俺は笹部君みたいに泳げるようになりたくて、フォームを真似してみたこともあってんで。
初めて25mいけて、正直、調子に乗ってた頃な。
ぐわしっって、腕のフォーム変えたらな。
バランスが水中でめっちゃ崩れて。
体勢立て直すなんて高度な技出来んから、水飲んで溺れそうになった・・・
笹部君が慌てて助けに来てくれたけど、「お前、何やってんの?」って聞かれて。
さすがに真似したかった、なんて。
全然真似になってへんし、恥ずかしくて言えへんかった。
0
お気に入りに追加
1,441
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭

僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載



【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。


欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点

偽物の運命〜αの幼馴染はβの俺を愛しすぎている〜
白兪
BL
楠涼夜はカッコよくて、優しくて、明るくて、みんなの人気者だ。
しかし、1つだけ欠点がある。
彼は何故か俺、中町幹斗のことを運命の番だと思い込んでいる。
俺は平々凡々なベータであり、決して運命なんて言葉は似合わない存在であるのに。
彼に何度言い聞かせても全く信じてもらえず、ずっと俺を運命の番のように扱ってくる。
どうしたら誤解は解けるんだ…?
シリアス回も終盤はありそうですが、基本的にいちゃついてるだけのハッピーな作品になりそうです。
書き慣れてはいませんが、ヤンデレ要素を頑張って取り入れたいと思っているので、温かい目で見守ってくださると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる