ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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7 告白

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「え、ぇぇ・・・皆、相談乗ってくれんの?」


照れ臭そうな三枝には悪いが・・・α組としては、群れの一員である三枝にちょっかいをかけてきたαへの対応をまとめたいだけ、でもないか。
よく見れば、竹居だけはニマニマ笑っているから楽しそうだ。

まぁ、αがβに告白することも出ては来ているが。
男同士と言うのは、現実にはなかなかないだろう。
だが、三枝にとっては一大事なんだ。
面白がるなんて不謹慎だと睨んでいたら。


「あの、言いふらして欲しくなかったしな?
部活の仲間にも言えてなくてな。
でも、こんなん、自分に起こるなんて思ってなかったし不安やってん。
見られてたんか、噂になってしもてるみたいやけど・・・相談乗ってくれるんやったら、嬉しい。
皆信用してるし、ちゃんと話すなっ」


純粋な三枝に笑顔を向けられ、そんな竹居からも笑みは消えた。
麻野も居を正して聞こうとするが、「ナイトには、まだ早い」と松野から教室に戻るよう指示が入り。
諦めきれない様子で、「三枝先輩っ、出来ることがあるならなんでも言ってくださいねっ」と力強い言葉と共に去っていった。
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