ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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7 告白

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「自分から目立つ場所で告白するなんて、度胸のあるΩだな」

「・・・僕には怖くて出来ないなぁ」


Ωの入学が認められているとは言え、番を持たないΩが自分から公表するにはまだ環境が整っていない。
特に昔の考えが消えないαからは差別もされるだろうし、身に危険が及ぶ可能性もある。
樟葉もそれを実感しているから、ブルッと身体を震わせた。


「お前、それがわかっててよく俺のストーカーしてたな?
未成熟Ωだってバレバレで、こっちがいつ襲われるか・・・」

「ウフフフ・・・たぁちゃん、心配してくれてたんだぁ」


芝浦の言葉に、樟葉は一転して嬉しいと口許を綻ばせる。
樟葉の場合は、確かに見る人が見ればΩとわかりそうだな。

目を覆い隠す前髪を上げれば、美少女と見紛う溢れ落ちそうなくらい大きな瞳に白い肌。
αやβと比べて華奢な体型を極めたような幼児体系。
身長も体重も、小学生のようだ。

芝浦は照れたのか、言葉を途中で飲み込んだ。
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