ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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7 告白

7

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「そういや、三枝聞いたぜ」


白身魚のムニエルがメインの日替わり定食を食べ終えた竹居が、ニヤニヤ笑いながら三枝に話し掛けた。



「昨日の放課後、下級生から告られたんだろ?」


なにかと思えば・・・下級生から告白されるのは、三枝も初めてじゃない。
俺が知っているだけでも、三人はいる。
中庭の噴水前が告白スポットになっているらしく、放課後呼び出された三枝は電話で毎回興奮しながら教えてくれる。

毎回決まって「まずは友達からお願いします」で対応しているようだ。
お互いのことを知る前から付き合うなんて無理だと話していた。

俺の場合とは真逆だ。
ヤマのことを表面しか知らなかった状況で番になっている。
お互いのことを知ったのは、番になってからだ。
しかも、まだ全部知ってる訳じゃないしな。
三枝の言うお互いを知る範囲は、どこからどこまでなんだろうと疑問だ。


だが・・・


「昨日は、電話が無かったな・・・俺の誕生日だから遠慮していたのか?」
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