ヘタレαにつかまりまして ２

6 風邪

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ヤマが膝で身体を支え、腰を引こうとする。
その動きにつられて、ヤマのガチガチに硬く起立したぺニスを引き入れていた俺の腰も遅れて宙に浮いた。
ヤマの亀頭の括れが引っ掛かりになり、全部が抜かれることはなかったけれど。
切なさにキュウッと入り口が無意識に締まる。


｢カナ、離れず腰をあげて？｣


身体とシーツの間に出来た隙間に、ヤマの右腕が滑り込んで。
ベットリ濡れた腹に指を添えて持ち上げる。

ズブズブ・・・

ヤマの下腹と俺の尻の間に出来た隙間が、一瞬で埋め直された。
緩慢な弱い力でも、簡単に根元まで飲み込んでしまう。


｢ん・・・ふぁ｣


鼻を抜けるような声が自然に漏れる。
埋め戻された熱と確かな質量。
それは、切なく甘える声だった。