ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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6 風邪

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ヤマがいっぱい甘やかしてくれるから、二人きりの時はΩとして全く分を弁える必要がなくなってしまった。
寧ろ俺が言いたいことを言った方が、ヤマは嬉しいらしい。

そうなってくると、一番気になるのはヤマの遠慮だな。
俺は遠慮しなくなってきているのに・・・

番のαに遠慮されるなんて、ΩとしてどうなんだというΩ教育の観点よりも。
ヤマの想いを全部受け止めたい、欲張りな自分がいる。

ぐっと腕を伸ばして、ヤマの前髪を両手で上げ。
真っ直ぐに目を見て、俺の新たな決意を告げたんだが。


「へ?」


ポカンと口を開けたヤマには、この気持ちが上手く伝わってないようだ。
まさか、冗談だと思っているのか?


「俺は、本気だぞ?
ヤマの全部を受け止めたいんだ」
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