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6 風邪
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ヤマの寝巻きの裾を握り締め、気を引いて。
目が合うより先に、自分の身体が熱を帯びたことでヤマの発情に火を点けることが出来たことがわかった。
そのまま火を消さないよう、そっと目を閉じてヤマにキスをねだる。
裸では全く反応がなかったのに、なんで今の呼び掛けだけでうまく誘えたんだろう。
今後のために分析もしたかったが、半開きの唇にしっとり濡れたヤマの唇が合わさった時点で冷静な結論は導けそうにないから考えるのを止めた。
歯磨き粉のミント味がするキスは、爽やかな香りで嫌いじゃないが。
舌を絡ませ、歯茎をなぞり、ミントの香りが気にならなくなるまでキスを繰り返す。
ヤマの首に手を回して、離されそうになると追いかけて。
それでも、歯がぶつかることが無いのがおかしくてちょっと笑ってしまった。
一年前のこの日。
ヤマに噛まれて番になった。
キスさえまともに出来なくて、歯がぶつかっていたよな。
ヤマも同じことを思い出したのか、離れた唇からクスッと笑い声が漏れる。
目を開けて、互いの笑った顔を見て。
二人の笑い声が重なった。
目が合うより先に、自分の身体が熱を帯びたことでヤマの発情に火を点けることが出来たことがわかった。
そのまま火を消さないよう、そっと目を閉じてヤマにキスをねだる。
裸では全く反応がなかったのに、なんで今の呼び掛けだけでうまく誘えたんだろう。
今後のために分析もしたかったが、半開きの唇にしっとり濡れたヤマの唇が合わさった時点で冷静な結論は導けそうにないから考えるのを止めた。
歯磨き粉のミント味がするキスは、爽やかな香りで嫌いじゃないが。
舌を絡ませ、歯茎をなぞり、ミントの香りが気にならなくなるまでキスを繰り返す。
ヤマの首に手を回して、離されそうになると追いかけて。
それでも、歯がぶつかることが無いのがおかしくてちょっと笑ってしまった。
一年前のこの日。
ヤマに噛まれて番になった。
キスさえまともに出来なくて、歯がぶつかっていたよな。
ヤマも同じことを思い出したのか、離れた唇からクスッと笑い声が漏れる。
目を開けて、互いの笑った顔を見て。
二人の笑い声が重なった。
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