ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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「・・・なんで、そんな顔するんだよ、カナ。
でも、約束が必要なら、わかったって言うよ」


うっすら汗がにじんだ額にキスを落とし、優しく言い聞かせながらおかしそうに笑うヤマ。
本当に、ヤマはわかっているんだろうか?
誰に何を思われても自分を貫くだけだと、虚勢をはっていた俺の鎧をヤマが全部消し去ったんだぞ?

軽く睨んだのに、「可愛すぎるカナを見るとヤバイ」と言われて、自分から黒のアイマスクをつけてくれと頼まれてしまった。


「本当に、本当に、だぞ?」

「うん、りょーかぃ」


アイマスクに手錠まで着けた状況で、ヤマはクスクス笑っている。
この状況を楽しんでるな!
もう、本当に、知らないからなっっ

身体を起こしていたヤマに、もう一度ベットの上に寝てもらって。
深呼吸を、2回。

ヤマが、いいと言って。
ここまでしてくれたんだから。
もう、遠慮は不要、だよな。
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