ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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5 誕生日

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「ん"~、どこまで封じたら俺ってカナに発情せずにいられるのかな・・・
あれ、手錠、二つもあるけど・・・足にもつけるのか?」


白いファーの塊が、分裂。
俺の前と残っている二つの塊が、ほぼ同じ大きさなのに気付いたヤマ。
紙袋から出すとき、鷲掴みにしていたから二つあったことに気づいてなかったようだ。


「いや、ひとつは試し用。
力を入れたら直ぐに壊れるのを確かめた方が、ヤマも安心だろう?
さすがに拘束されるとか・・・」

「ん?
別にカナになら、何されても不安とか嫌とかないよ」


そう話すヤマの目線は手錠に釘付けで、手もそちらに伸びていた。
自分の側に残っていた手錠を左手首に嵌めて、カチンッと手錠の隙間を交差させるだけのストッパーを自分でかけてしまう。
そのまま、「はいっ」と両手を俺に向け、笑ってるヤマを見ているだけでーーー胸も言葉も詰まる。

それが、ヤマにとっては当たり前なことなんだと。
自然体で、俺に自分のことを任せてしまえるんだと。
気概もなく、さらりと流された口調でわかってしまう。
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