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あれ、俺、凄いって、言われたのか?
予想外の反応で、今度はこっちが固まってしまう。
それなのに、ヤマはルームシューズも履かずに俺の前までベットから飛び降り走り寄ってきて。
嬉しそうに俺に向かって両手を差し出し、紙袋の中を見せてと言ってきた。


「実は・・・俺もカナと番になって、自分の発情ばっかり優先してカナに無理させてないかって気にはなってて。
カナに押し付けたくなくて気を付けていたのに、脱衣場でやらかしたし・・・カナは、手加減するなって言ってくれたけどさ。
身体にかなり負担になってただろう?
いくら最中に気持ちよく感じていても、それって、俺の発情に引きずられてるのか、本当にカナが気持ちよくなってくれてるのかもわからないし」


そんなことを、ヤマは考えていたのか?
あれから抑え目にしか抱いてくれなかったのは、陽太さんに言われてじゃなくて、俺自身が気持ちよくなれるようにするためだったのか。
緩んだ手から滑り落ちた紙袋を、ヤマは難なくキャッチ。


「出来るだけ俺も抑えようとしてもさ。
カナが可愛くて美味しそうで堪んなくなると、もう、気を使えなくなるし。
番になったら、それはどうしようもないことなのかなって諦めてたんだけど」
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