ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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「・・・まぁ、あのポンコツαが許すならこれ以上は申しませんがね」


一応手に紙袋があるから、俺が頼んでいた物は用意してくれたんだろうと思ったが。
絶対に怒られるんだろうなぁと身構えていたからビックリした。

しかも、言葉だけじゃなく。
あっさりと、萩野は手にしていた紙袋を「どうぞ」と引き渡してくれた。

い、良いのか?

戸惑いながらも受け取った俺に、萩野は右の口角をあげて肩をすくめる。


「別に合意のことなら、口出しはいたしませんよ。
怪我をしても、それはそれで自己責任。
俺の業務からは外れます。
コレについても、詳細を湊様に御報告する義務もありませんからね」

「そ、それは助かるっっ」


焦って答えた俺に、萩野は「でしょうね」と今度は歯を見せて嗤う。
俺に関する支出について、萩野は一定の額を任されているからな。
誰を頼れば良いのか考えて、一番詳しそうで必要なものを用意してくれるのは萩野しかいないと思ったんだ。
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