112 / 911
5 誕生日
10
しおりを挟む
「いや、誕生日じゃないと、頼みにくいことなんだ」
今度は、ヤマの目を見て話すことが出来た。
真っ直ぐな、俺を信頼しきった双眸に見上げられ、後ろ暗すぎてまた目を逸らしたくなるのをグッと堪える。
実際は、誕生日でも頼みにくいことというか、してはいけないことで。
内容を聞けば、いくらヤマでも怒るだろう、が。
「そうなのか?
カナが俺にしたいことって・・・」
「当日まで、秘密にしたい。
その、当日聞いて、その場ですぐに断ってくれても全然良いから・・・あの、聞いても嫌わないで欲しい」
「俺がカナを嫌うことなんて無いよ」
ヤマは、あっさりと俺の心配事を否定。
安心して、と、微笑まれたが。
内容を知ってもそんなふうに言って貰える自信はない。
俺は、上手く笑い返せなかった。
今度は、ヤマの目を見て話すことが出来た。
真っ直ぐな、俺を信頼しきった双眸に見上げられ、後ろ暗すぎてまた目を逸らしたくなるのをグッと堪える。
実際は、誕生日でも頼みにくいことというか、してはいけないことで。
内容を聞けば、いくらヤマでも怒るだろう、が。
「そうなのか?
カナが俺にしたいことって・・・」
「当日まで、秘密にしたい。
その、当日聞いて、その場ですぐに断ってくれても全然良いから・・・あの、聞いても嫌わないで欲しい」
「俺がカナを嫌うことなんて無いよ」
ヤマは、あっさりと俺の心配事を否定。
安心して、と、微笑まれたが。
内容を知ってもそんなふうに言って貰える自信はない。
俺は、上手く笑い返せなかった。
1
お気に入りに追加
1,441
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭

僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載


【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。



欠陥αは運命を追う
豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」
従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。
けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。
※自己解釈・自己設定有り
※R指定はほぼ無し
※アルファ(攻め)視点

偽物の運命〜αの幼馴染はβの俺を愛しすぎている〜
白兪
BL
楠涼夜はカッコよくて、優しくて、明るくて、みんなの人気者だ。
しかし、1つだけ欠点がある。
彼は何故か俺、中町幹斗のことを運命の番だと思い込んでいる。
俺は平々凡々なベータであり、決して運命なんて言葉は似合わない存在であるのに。
彼に何度言い聞かせても全く信じてもらえず、ずっと俺を運命の番のように扱ってくる。
どうしたら誤解は解けるんだ…?
シリアス回も終盤はありそうですが、基本的にいちゃついてるだけのハッピーな作品になりそうです。
書き慣れてはいませんが、ヤンデレ要素を頑張って取り入れたいと思っているので、温かい目で見守ってくださると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる