ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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「えっと・・・」


「うん、うん」


期待に胸を膨らませているヤマは、グイグイ身体を前のめり倒して迫ってくる。
何でも来いっという気迫は十分伝わってくる。
あれから、ヤマにして欲しいことを考えなかったわけではないんだが、考えれば考えるだけわからなくなってしまった。

俺がヤマにして欲しいこと、なんて。
全部ヤマに叶えてもらっていたし。
更にヤマへの望みは?と突き詰めて考えても、一生に1度の番だと誓ってくれたあの言葉で十分なんだ。

しかもヤマは、言葉だけじゃなく態度でも周りに示してくれているし。
来年には正式に結婚もするんだから。
これ以上、ヤマに何か望むなんて・・・


「まだ、思い付けなくて」


素直に口にした途端、ヤマがガックリ肩を落とした。
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