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5 誕生日
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「一体、なんなんだ?」
椅子に横座りになりヤマを見上げる。
ヤマはニコッと楽しげに笑いながら、身を屈めて俺の両手を握ってきた。
「カナの誕生日、もう来週だろう?
俺に出来ること、教えて欲しくて」
・・・あ。
「それに、俺とカナが番になった日でもあるし。
今まで誕生日とか番記念日とか、家で祝うことが無かったんだけどさ。
二人で祝えたら嬉しいなって思っているんだ」
ニコニコと笑みを絶やさないヤマに、俺は無言。
きっと、困っているのは顔に出てしまっているよな。
菊川家では、それぞれの誕生日や番記念日を確かに祝っていないようだったし。
自分の誕生日について、ヤマから聞かれてはいたが・・・思い付かないままだったし。
番記念日については、わさわざ祝う番はまだ少数派だ。
特になにもする必要はないだろうと思っていた。
まぁ、脳内お花畑のヤマなら祝いたいと思う、よな。
椅子に横座りになりヤマを見上げる。
ヤマはニコッと楽しげに笑いながら、身を屈めて俺の両手を握ってきた。
「カナの誕生日、もう来週だろう?
俺に出来ること、教えて欲しくて」
・・・あ。
「それに、俺とカナが番になった日でもあるし。
今まで誕生日とか番記念日とか、家で祝うことが無かったんだけどさ。
二人で祝えたら嬉しいなって思っているんだ」
ニコニコと笑みを絶やさないヤマに、俺は無言。
きっと、困っているのは顔に出てしまっているよな。
菊川家では、それぞれの誕生日や番記念日を確かに祝っていないようだったし。
自分の誕生日について、ヤマから聞かれてはいたが・・・思い付かないままだったし。
番記念日については、わさわざ祝う番はまだ少数派だ。
特になにもする必要はないだろうと思っていた。
まぁ、脳内お花畑のヤマなら祝いたいと思う、よな。
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