ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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「いい席回して貰えんなら、俺は行ってみたいけどなぁ」


竹居が芝浦の話に乗っかろうとすると、三枝は「ファンクラブで俺が申し込むし一緒に行こうっ」と力説。
あまりに固くなで真面目な態度に、このメンバーでは松野よりも真面目で固い柴田さえ苦笑していた。

このあと、樟葉が自分の付き添いで関係者席で見ようと、誘うと言うかお願いを三枝にして。
竹居も一緒に見に行く約束をしていた。
柴田か芝浦が、付き添いの更に付き添いでついていくことになるんだろうが・・・万一、この3人だけだと固まっていても迫力に欠けるから心配だな。

αの竹居は、上級生からエンジェルスマイルと称される笑顔で外面を装い調子が良く軽い。
Ωの樟葉は、見かけから小学生に間違われる小柄で華奢な身体つき。
βの三枝は、平均的な高校生で人がよすぎる。

・・・カフェテリアに入ってから、ヤマへの視線ばかり気にしていたが。
このヤマの群れに入っている他のαと変わらないくらい、βの三枝にも視線が注がれている。

三枝の身辺について、しばらく様子を見た方がいいかもしれないな。
海と空も話していたが、風紀委員長の挨拶映像を一年生は見ているようだし。
あの似合いすぎていたアリス姿は、撮影禁止前の画像がネットに流出している。

元を正せば、俺が三枝をヤマの群れに引っ張り混んで更にヤマのフェロモンレイプにも巻き込んでしまったのが原因だからな。
注目慣れしない三枝が、おかしな連中に絡まれて困らないよう萩野にフォローを頼むか。
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