ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

文字の大きさ
上 下
93 / 911
4 新入生

10

しおりを挟む
カフェテリアに入った途端、やはり視線がヤマ目掛けて集まってくる。
一年生はカフェテリアと同じ一階だから、2階の二年生より多少は早い。
大半は席について食べ始めていた。

いつもの席は・・・先に着いていた竹居と笹部と三枝、それにもう一人。
女子生徒の姿が既にあった。

椅子に座っている三枝は、顔を真っ赤にして隣に立っている女子生徒を見上げ。
目が合うと、キラキラ瞳を輝かせて何か話している。
とても嬉しそうだ。


「フフフ・・・凛ちゃ~ん」


最後尾だった樟葉が、人に弾かれそうになりながらその女子生徒に向かってフラフラ歩き出すと。
女子生徒は三枝に断りを入れてから、樟葉を人の波から救いに走ってきた。


「もう、みこちゃんたら無理しないで?」


女子生徒は、そのままひょいっと樟葉を軽々抱き上げてそのまま胸に抱き寄せる。
突然のラブシーン・・・には、見えないな。
弟を抱き寄せる姉、みたいなものか?
周りにいた生徒は、二人を振り返り何事だろうと足を止める。
しおりを挟む
感想 961

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染から離れたい。

June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。 βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。 番外編 伊賀崎朔視点もあります。 (12月:改正版) 読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭 1/27 1000❤️ありがとうございます😭

僕の番

結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが―― ※他サイトにも掲載

俺の彼氏は俺の親友の事が好きらしい

15
BL
「だから、もういいよ」 俺とお前の約束。

欠陥αは運命を追う

豆ちよこ
BL
「宗次さんから番の匂いがします」 従兄弟の番からそう言われたアルファの宝条宗次は、全く心当たりの無いその言葉に微かな期待を抱く。忘れ去られた記憶の中に、自分の求める運命の人がいるかもしれないーー。 けれどその匂いは日に日に薄れていく。早く探し出さないと二度と会えなくなってしまう。匂いが消える時…それは、番の命が尽きる時。 ※自己解釈・自己設定有り ※R指定はほぼ無し ※アルファ(攻め)視点

【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます

夏ノ宮萄玄
BL
 オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。  ――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。  懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。  義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

運命の番はいないと診断されたのに、なんですかこの状況は!?

わさび
BL
運命の番はいないはずだった。 なのに、なんでこんなことに...!?

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

成り行き番の溺愛生活

アオ
BL
タイトルそのままです 成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です 始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください オメガバースで独自の設定があるかもです 27歳×16歳のカップルです この小説の世界では法律上大丈夫です  オメガバの世界だからね それでもよければ読んでくださるとうれしいです

処理中です...