ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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3 入学式

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ただでさえ、ヤマやモデルをしている芝浦と柴田のシバシバコンビは、他の生徒から群を抜いて目立つ風貌をしている。
二月のコレクション写真がメディアを騒がせてから、知名度も上昇してそれほど経っていないのもあるだろう。

格好いいと騒ぐ生徒は、この一年で随分大人しくなっていたのに、中等部の中でも新入生だろうな。
麻野のような、まだ制服が馴染んでいない朱色組が声をあげてこちらを指差しキャアキャア・・・
自分達と同じ学年の麻野が同席したせいか、視線に遠慮もなくなり凄く見られている・・・

明日からは、高等部の新入生がこれに加わるとなると、更に注目を集めそうだな。
ヤマに恥をかかせるような話題を提供しないように気を付けないと、示しがつかない。

だが、ヤマを狙う生徒が現れない程度には、見せつけておかないといけないしな。

うん、これは、作戦なんだ!


「カナ、全然食べてないし眉間にシワが寄ってる。
嫌いなものでも入っていたのか?」


言い訳・・・ではなく、自分なりに理由を考えていた俺は、ヤマに前髪を掬われるまでどうやら固まっていたらしい。
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