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3 入学式
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「凄かったなあ~、入学式っ」
四時間目終了と同時に、特に約束をしていた訳じゃないが廊下で落合いゾロゾロ去年のメンバーで食堂に向かう。
ニヤニヤ嗤う笹部の隣に三枝がいる。
笹部が三枝を怒らせ、二人が仲直りしたのは春休み。
クラスも変わってしまったから、このツーショットで歩く姿には懐かしささえ感じる。
「えらいことになってしもてたけど・・・茅野君が想像してたより、めっちゃかっこ良かった!
美人さんやった!」
噂の微笑みの貴公子に、三枝はずっとこの調子だ。
すっかりファンと化している。
確かに、見ない一年で一段と大人びて・・・番持ちとわかったせいか、色気もあったように見えてくる。
結局、あの茅野の相手があの田栗先生なのか、親戚か、他人か。
「番のいるΩって、やっぱちゃうんやなぁ~
かなちゃんも美人やし、みこちゃんも可愛いし、愛されオーラがあるんやろなぁ」
振り向いた三枝からうっとりと見つめられ、それを「当たり前だろ」と肯定したのはヤマだけだ。
茅野と一緒にまとめてくれるなと、俺は首を振り。
後ろにいた芝浦は噴き出し、樟葉は「ウフフフ」と笑う。
四時間目終了と同時に、特に約束をしていた訳じゃないが廊下で落合いゾロゾロ去年のメンバーで食堂に向かう。
ニヤニヤ嗤う笹部の隣に三枝がいる。
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クラスも変わってしまったから、このツーショットで歩く姿には懐かしささえ感じる。
「えらいことになってしもてたけど・・・茅野君が想像してたより、めっちゃかっこ良かった!
美人さんやった!」
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すっかりファンと化している。
確かに、見ない一年で一段と大人びて・・・番持ちとわかったせいか、色気もあったように見えてくる。
結局、あの茅野の相手があの田栗先生なのか、親戚か、他人か。
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